富山県内各地で桜が満開となり、お花見を楽しまれている方も多いかと思います。
近年の物価高騰のあおりを受けて、お花見にも変化があるのか調べました。
高岡市のお花見の名所、高岡古城公園です。
7日、家族連れや若者グループなどが多くの人が訪れ、お花見を楽しんでいました。
*友人グループ
「屋台でトウモロコシ、パン屋でサンドイッチを買い、フルーツを持参した。(予算は2人で)2000円くらい。なるべく節約している」
*元同僚との2人組
「スーパーで買ってきた。少しは高くなっているという気がする。ビールとつまみで(1人)2000円くらい。予算は(去年と)変えないで、ちょっと高いと思ったら他のものを選んだ」
こちらの家族は…
*ファミリー
「(予算は)1万円くらい。ここ(屋台)で買っている。それも楽しみなので子どもたちは。年に1回だし。」
こちらの女性グループは近年SNSで人気の「おしゃピク」でお花見を楽しんでいました。
「おしゃピク」とはおしゃれなピクニックの略で、布の敷物の上に紙のランチボックスやカッティングボードなどを使って料理を盛り付け、おしゃれに演出するものです。
ティーカップなども持ち込み、桜とともにSNS映えする写真を撮影していました。
*友人グループ
「(予算は1人)2000円くらい。紅茶とかは友達が用意してくれて、家にあるものを持って来たり100均で揃えたり、高いものは選んでいない」
ウェザーニューズの調べによりますと、今年のお花見のための消費額は、全国平均で2997円と去年より166円上がり、2019年以降最も高くなりました。
都道府県別では秋田県が5000円と最も高かったものの、富山県と石川県は500円と低い金額になっています。
その理由を調べるために夜、富山市の富山城址公園を覗いてみると…お花見客で賑わっているものの、団体でお花見をしているグループはほとんど見かけませんでした。
*社会人カップル
「彼女と来た」
Q.会社での花見は?
「今のところ聞いていないので、ないと思う」
*大学生と社会人のグループ
「高校時代の同級生と飲みに来た」
Q.会社での花見は?
「ない」
ウェザーニューズの調べよると、会社やグループでお花見をするかの質問に対し、富山では「する」と回答した割合が1~2%と全国平均の5%を大幅に下回っていて、宴会する人が少ないことも低予算に影響しているのかもしれません。
一年に1度のことだからと予算を気にせず思いっきり楽しむ方がいる一方で去年と予算は変わらないが、買うものを工夫しているという人も多く見られました。
団体というよりは気の合う仲間と集まってお花見を楽しむこと人が増えているように感じました。
コロナ禍で人の動きが変わったことも影響しているかもしれません。