多くの離島がある鹿児島ですが、離島に住む5つの高校に通う生徒の学習の幅を広げようと、遠隔授業配信センターが4月8日オープンしました。
9日からの授業にさっそく活用される予定です。
鹿児島市宮之浦町にある県総合教育センター。
その中に8日開所したのが「遠隔授業配信センター」です。
これは離島に住む生徒らが、多様な科目や習熟度別に授業を受けられるよう設置されたもので、対象は大島北高校や喜界高校など5つの高校に通う生徒約170人です。
式では喜界高校の生徒が「多くのことを学ぶ機会になる」と期待を述べました。
喜界高校3年・基のどかさん
「4月から新しい方法で学ぶことにワクワクしている」
喜界高校3年・野間香澄さん
「(遠隔授業は)地元の喜界高校に通いながら、より多くのことを学ぶ機会となる。この機会を大事にし、自分たちの夢をかなえられるよう努力していきたい」
センターには5人の教員が所属し、公民や理科など5教科6科目の授業が行われます。
公民担当・海江田智充さん
「(授業は)教材はZoomで共有して、同じ画面を見ながら進めていく。(教科書に)線を引いたり、プリントを準備してダウンロードしてもらう形もとれる」
2024年に行ったトライアルでは、生徒から質問がしづらいとの意見があったそうですがー
海江田さん
「授業中に(質問)できなかったから、家に帰って『これ分からないな』と思ったら、フォームで質問をしてもらって、次の時間に回答していくとか、(質問できる)窓口を広げて、生徒たちが質問しやすい環境をつくっていければ」
授業はそれぞれの高校にあわせて早いところで9日から始まり、遠隔の授業で卒業に必要な単位を取得することができます。