赤磐市下市の家具小売業「寿屋タンス店」が、3月26日に岡山地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことが民間の信用調査会社の調べでわかりました。

東京商工リサーチ岡山支店の発表によりますと、寿屋タンス店は1953年創業の家具小売業者で、インテリア工事も併営していました。旧来は近郊に同業者が少なく、高度経済成長期には売り上げを伸ばし、1981年4月期では売上高は4億3000万円を計上していました。

しかし、住宅事情の変化や、家具量販店などの台頭により、売上高はじり貧をたどっていました。2021年に創業家が株式を売却して事業から撤退。その後は福岡県に本社を置くグループのもとで経営を行っていましたが、2023年5月期の売上高は9000万円にとどまり、回復の見込みは少なく、差し押さえによって仕入れも困難になっていたということです。

2024年12月30日には弁護士名で告示書を貼り、事業を停止していました。負債総額は8878万円とみられています。

岡山放送
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