長崎県対馬市から福岡市の福岡和白病院に向かっていた民間の医療搬送ヘリが6日午後、消息を絶ち、その後、海上で転覆しているのが見つかった事故で、ヘリの運航会社は離陸から約13分後にモニター上で機体の航跡が動かなくなったことを明らかにしました。

ヘリを運航するエス・ジー・シー佐賀航空は6日夜、病院側とともに記者会見を開きました。

佐賀航空によりますと当該ヘリは6日午後1時半ごろ対馬空港を離陸し福岡和白病院に向かいましたが、機体の航跡を確認できるモニター上では、離陸からから約13分後の午後1時43分に航跡が動かなくなったということです。

電波の状態によってはこれまでも航跡が止まるような表示をしたことがあったため状況を注視していましたが、到着予定時刻が近づき無線で呼びかけてもヘリからの応答はなかったということです。

事故原因はについて佐賀航空は「全くわからない状況」としていて、機体は海上でフロートが開いた状態で見つかったことから、墜落ではなく不時着水との見方を示しました。

一方、国の運輸安全委員会は航空事故調査官2人を担当調査官に指名し、今後事故の原因を詳しく調査することにしています。

テレビ西日本
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