アメリカのIT大手マイクロソフトのイベントで、従業員がAIの戦争利用に反対して抗議の声をあげました。
4日、アメリカのIT大手マイクロソフトはワシントン州の本社で自社のAIのアップデートに関する発表を行いました。
マイクロソフトが50周年を迎えるこの日、会場には創設者のビル・ゲイツ氏も姿を見せました。AI開発の責任者が説明を行っていると抗議の声があがりました。
抗議者:
恥を知りなさい。あなたは、AIを良いことへの利用に気を付けていると 言っていますが、マイクロソフトはイスラエル軍にAI兵器を販売しています。(ガザ地区では)5万人が死亡し、マイクロソフトはこの大量虐殺を支援しています。
AI開発の責任者:
抗議をありがとう。あなたのおっしゃりたいことは分かります。
現地メディアによると抗議をしたのはマイクロソフトのAI関連の部署で働く技術担当者で、自ら抗議したあと、社員などに「マイクロソフトのクラウドとAIは、21世紀の爆弾や銃弾になるのをやめるべきだ」とするメールを送り、賛同を求めたということです。
別の従業員もナデラCEOとビル・ゲイツ氏らが登壇している際に、同様の抗議を行ったということです。
AP通信は、マイクロソフトがイスラエル軍と1億3000万ドル(180億円以上)を超える契約を結んでいて、イスラエル軍はマイクロソフトなどのAIで、敵の発言や行動を分析し、学んでいるなどと伝えていました。
マイクロソフトは、今回の抗議に関して「私たちは様々な意見を聞く方法を提供している。重要なのは、業務に支障をきたさない方法で実施していただくことだ」とコメントしています。