甲斐気象予報士に聞くお天気箱。
今回のテーマは「桜が散り始めるサイン」です。
今週水曜日、佐賀地方気象台から桜の満開の発表がありました。平年と同じで、昨シーズンとも同じ日に満開となりました。開花から満開までの佐賀は平均が8.6日なんですが、今回は8日で満開を迎えたということで、大体平均並みとなりました。
実は昨シーズンは開花から満開までたった4日間と短かったですので、今年は桜を長く楽しめているのではないでしょうか。
唐津城や田代公園など、県内各地で満開を迎えていまして、お花見日和が続いています。これからは桜がハラハラと舞う姿を楽しめるようになってきそうですよね。
そこで、桜が散り始めるサインがありますので、みていきます。
花びらの中心に注目してみると、桜が咲いたころは緑色をしていますが、散るのが近づくにつれて、赤色に変化します。
これはアントシアニンという色素によるものです。
蕾の段階ではピンク色していますけど、開花するとアントシアニンが分散されることで色が薄くなりますが、散る間際になると花の中心部に集める働きがあるため、赤くなります。撮影したのは同じ枝に付いている花びらなんですが、それでも赤と緑があったりとばらつきがあるのは面白いですよね。
【アナウンサー】
まだ満開のところが多いようですが、週末はお花見日和になりそうですか?
【甲斐気象予報士】
5日土曜日は天気下り坂で、昼ごろから雨が降り出す可能性があります。夜は本降りになることもありますので、お花見には雨具を準備しておきましょう。
6日日曜日になると、日中は天気が回復して日差しが届くでしょう。お花見日和になりそうですね。最高気温は平年並みになりまして、春らしい陽気となるでしょう。
月曜日から水曜日にかけてもおおむね晴れるでしょう。木曜日と金曜日は、低気圧や湿った空気の影響で雨が降りそうです。最高気温は平年並みか高く、春本番の暖かさとなる日もあるでしょう。昼間は長袖シャツで過ごせそうですね。