これから美味しい時期を迎える「キュウリ」の話題。県内一の産地・山形市で、「春物キュウリ」の選果作業が始まった。
4日、山形市のJAやまがた選果場では、作業に先立ち市場関係者や生産者が出席して、安全祈願祭が行われた。
その後、選果場にハウス栽培で採れた新鮮な「春物キュウリ」が運び込まれ、ベルトコンベヤーが一斉に動き出すと、熟練のスタッフたちが傷みがないかを確認し、大きさや色ごとに仕分けていった。
キュウリの旬はもちろん夏だが、JAやまがたによると、露地栽培される夏物に比べてこの時期に採れる「春物キュウリ」は、香りが強くまた違ったおいしさがあるという。
(山形農業協同組合広域きゅうり部会・佐藤庸介部会長)
「生育に関しては、気温が低く少し遅れている状態ですが、今週末気温が上がっていくとどんどん出荷が増えていく」
県内で最も生産が盛んなJAやまがたのキュウリの出荷量は、2024年度1391トンだったが、2025年度はそれを超える1624トン・出荷額5億円以上を見込んでいる。
(JAやまがた西部営農センター・金子真広さん)
「キュウリ本来の新鮮でみずみずしい味わいを、丸かじりで食べてもらうのが1番いい」
春物キュウリは、5日から県内のスーパーなどに並ぶ予定で、食卓で春を感じる香りが楽しめそう。