メジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)は、5試合ぶりの第3号を劇的なサヨナラホームラン。ドジャースが大逆転で開幕8連勝を飾りました。
3日もスポーツ実況取材歴40年のフジテレビ・三宅正治キャスターとお伝えします。
三宅正治キャスター:
いきなり5失点ですからね序盤で。負ける時ってこういう形かなって思ったんだけど、それでもひっくり返すというドジャースの底力。
青井実キャスター:
三宅さん、勝ちしか伝えてないんじゃないですか。
三宅正治キャスター:
まだ負けを伝えてません!
大谷選手がボブルヘッドデーに大仕事をやってのけましたが、現地で取材している「イット!」のMLB取材キャスターの鈴木優さん、まだ興奮そのままじゃないですか?
MLB取材キャスター・鈴木優さん:
僕もボブルヘッドをゲットしました!
黒色のノーマル型と今回の当たりのシルバーのボブルヘッド。こちらも手に入れちゃいました!
青井実キャスター:
さすがに優さんも、今日はちょっと負けるんじゃないかと思いませんでした?
MLB取材キャスター・鈴木優さん:
2回までに5対0でしたから、ちょっと厳しいのかと思ったんですけど、ちょっとずつドジャースが点を取っていくと球場も僕もこれはあるんじゃないかと、そういう雰囲気になりましたね。
青井実キャスター:
三宅さん、今日は“極ネタ”は大谷選手で参りましょうということですね。
三宅正治キャスター:
そりゃもうね、こうなったらね大谷と思うじゃないですか!ではありません。
「劇的ホームランのあとのヒーローインタビュー」。あるひと言に注目しました。
試合後の大谷翔平選手はヒーローインタビューで「本当にブルペンの素晴らしい粘りと、マンシーの粘り強いいい場面でのヒット。それが最後いい形で勝ちにつながった」と話しました。
三宅正治キャスター:
ということで今日はマンシーです。
マンシーの粘り強いヒット、この一打が大谷選手のサヨナラにつながったということで、実はマンシーなんですが、ヒットの前に実は、波乱万丈のドラマがあったんです。
今日の試合前、マンシー選手のもとにある届け物がありました。何とあの“新型バット”が届いたんですね。
ボウリングのピンのような形状で魚雷バットと呼ばれていますが、今シーズン、ヤンキースの多くの選手が使用してホームランを量産して、数々の新記録まで打ち立てているメジャーで今、大注目されている秘密兵器なんです。
青井実キャスター:
マンシー選手は「俺も手に入れたいぜ」ということで取り寄せたんですね。
三宅正治キャスター:
マンシー選手は打率が1割を切っていまして、不振にあえいでいた。
わらにもすがりたい!いや新型バットにすがりたい!そういう思いで、もしかしするとこのバットを取り寄せたのではないかと。
宮司愛海キャスター:
このバットを使ってマンシー選手が好調だったってことですね。
三宅正治キャスター:
果たして、そうなのか見ていきます。
注目の初打席を迎える前の初回、実は守備で大きな大きなミスをマンシー選手は犯していたんです。
サードゴロを悪送球。これが先制点につながりました。
さらに2回に、またしても悪送球!7連勝中のチームの勢いに水を差してしまうプレーを連発していたんです。
でも、「私には秘密兵器がある!エラーの代わりはバットで返す!」とチャンスで迎えた打席、届いたばかりの新型バット。汚名返上を狙おうというその結果は…ライトフライ。
さらに6回にも、再びチャンスで回ってくるんですが、この新型バットが空を切ります。
さらにさらに、8回にもまたもやチャンスで出番が来ます。ここで凡退すれば連勝は止まるんじゃないか、もう失敗はできない。その手に握られていたのは、新型のバットではなく、いつものバット。
「やっぱりお前しかいない」そんな気持ちだったのかもしれません。手になじんだ相棒で振り放った一打は同点タイムリーツーベース!大谷選手も今日いちの喜びを見せました。
ということで、大谷選手もインタビューでマンシーの一打が救ったといっていましたが、今日はマンシー選手でいきたいと思います。
新型バットからいつものバットに持ち替えたとたんに貴重な同点タイムリーが出たと。
宮司愛海キャスター:
ちょっと待ってください。(新型バットは)効果がないってことですよね?
三宅正治キャスター:
いやいや!優さんに聞いてみましょう。
どうですか?これはチームでも話題になっていると思いますけど。
MLB取材キャスター・鈴木優さん:
マンシー選手以外にもキケ選手が注文したという話もあって、だんだん使う選手も増えてくるのかなとは思っていますね。
あとは大谷選手も今日、会見でこのバットについて言及しまして、「いきなり使うことはもちろんないと思いますが、最初から可能性を排除することはないと思う」ということで、ちょっと使ってみる可能性も残した感じです。
三宅正治キャスター:
でも優さん、これはもしかするとマンシーはもう(新型バット)使わなくなる可能性もあるんですか。
MLB取材キャスター・鈴木優さん:
今日、4打席目すごくいい形のヒットが出ちゃったので、印象的には使いづらくなるかなと思いますね。
青井実キャスター:
でも、良しあしもあるということですから。
三宅正治キャスター:
ジャッジも使っていないということで、ジャッジは自分に合わないということでしょうね。
もしかすると、このバットは打ち出の小づちみたいな振ればヒットが出るわけではなく、やはり合う、合わないがあるんでしょうね。