同点で迎えた9回裏、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手がひと振りで決めました。
チームメートもファンも総立ち、劇的なサヨナラホームランで満員のファンの期待に応える千両役者ぶり。
実はこの日は大谷選手にとって“特別な日”。
ホームランもこの“スペシャルデー”が後押しをしていました。
試合開始前、ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムには、ずらっと並ぶファンの姿が。
そのお目当ては大谷選手の「ボブルヘッド」。
この日は、昨シーズンの大谷選手のMVPを記念した「大谷ボブルヘッド」が配られるという特別な日でした。
開幕7連勝と絶好調のドジャース。
来場者全員に配る大盤振る舞いを見せたのです。
その特別な日、試合は初回から2点を失う苦しい展開。
直後の大谷選手の第1打席は、満員のドジャー・スタジアムから「MVP」コールが湧き上がりましたが、外角の変化球に体勢を崩されファーストゴロ。
その後、第3打席と第4打席はヒットを放ち、5試合ぶりのマルチ安打を記録しました。
試合は常にリードを許す展開でしたが、終盤の8回、味方の貴重なタイムリーツーベースでついに同点に追いつきました。
そして9回、試合を決めたのは大谷選手のバットでした。
ファンの期待がかかる中、相手ピッチャーの初球、変化球を豪快に捉えた打球はぐんぐんとセンター方向へ。
今シーズン3号ホームランは、試合を決める劇的なサヨナラ弾となりました。
チームメートからの祝福に大谷選手も笑顔。
インタビューでは意外な裏話を披露しました。
大谷翔平選手:
甘い球を打ちたいと思っていたが、観客の後ろの方から“ボブルヘッドデーなんだからホームラン打てよ”と言われたので、打てて良かったなと思う。(Q.ボブルヘッドデーどんな意味がある?)これだけ多くのファンに集まってもらって、素晴らしいゲームを見てもらって、“選手冥利(みょうり)”につきるなと思う。
前の年“世界一”のチームが翌年開幕8連勝を飾るのは史上初。
ドジャースはどこまで連勝を伸ばすのでしょうか。