生まれてから一度も髪を切ったことがない鹿児島県鹿屋市の女の子が、小学校の入学式を4日後に控えた4月3日、髪を切りました。
理由は、病気などで髪をなくした子供に医療用のウィッグを届けるためです。
鹿屋市の美容室に緊張した表情でやってきたのは、川村彩華ちゃん6歳。
腰の辺りまで伸びた髪を初めて切ります。
切った髪は病気などで髪をなくした子供たちのウィッグをつくるために提供します。
ヘアドネーションというボランティアです。
ザ デイズ・大坪宏樹オーナー
「(寄付するには)31センチあればいい。結構ある、50cmぐらい。ちびまる子ちゃんみたいにしたいということなので」
「小学校入学まで絶対に髪の毛を切らない」と決めていた彩華ちゃん。
きっかけは、同じくヘアドネーションをした3歳年上のお姉ちゃんでした。
母・里美さん
「『なんで姉はこんなに髪の毛を長く伸ばしたの?』と聞いてきた時があって、『ヘアドネーションといって病気のお友達に髪の毛をプレゼントするんだよ』と言ったら『私もしたい』と言った」
目標を達成し、念願のちびまるこちゃんカットになった彩華ちゃん。
6年間伸ばした髪の毛、約40センチを寄付することができました。
彩華ちゃん
「すっきりした」
美容室からの帰り道、切った髪の毛をさっそく発送しました。
「元気になれますように!」
彩華ちゃん
「うれしい気持ちになって欲しい」
Q.小学生でどんなことを頑張りたい?
「お勉強」
日本のどこかに住む同世代の友達も、元気いっぱい小学校に通えるように祈って、彩華ちゃんの生まれて初めてのボランティアが終わりました。