樹齢を重ねた桜の維持や手入れが課題となる中、大手ビールメーカーのキリンは、桜の名所を守ろうと、AIを使った桜の健康診断サービスを始めました。

西都原古墳群のソメイヨシノは、多くが樹齢40年~50年。70年以上とみられる樹もあります。

(西都市商工観光課 横山瑛一さん)
「西都原の桜も来歴や誰が植えたか分からない古い桜の木が多い。その中で、桜の元気がなくなっている。受粉の勢いが悪くなっているというご指摘もある。」

人手や予算不足で十分な管理ができない自治体が増える中、大手ビールメーカーのキリンが開発し、3月17日にサービスを開始したのが「桜AIカメラ」です。

これは、AIを使って写真で桜の状態などを測定し、全国の自治体に共有する桜を守るサービスです。

桜AIカメラを使ってみると…。

(早瀬純哉記者)
「今撮った桜の元気度は『元気』ということがわかりました。目で見てわからない情報も知れるので、楽しく撮影できます。」

樹の幹を撮ることで、その桜の推定樹齢もわかります。

(早瀬純哉記者)
「この桜は推定樹齢が42年ということがわかりました。」

このカメラで桜の調査にかかるコストが軽減されることが期待されます。

(西都市商工観光課 横山瑛一主任主事)
「西都原に来ていただいたお客様の力を借りられるとのは、行政からはなかなかお願いはできないので、アプリを使って協力いただけるのはありがたい。手伝うというより、楽しんでいただくという気持ちで使ってもらえれば。」

また、キリンは桜の保全活動を行う自治体に「キリンビール晴れ風」の売り上げの一部を寄付する活動も行っていて、県内では、西都市と西米良村が選ばれています。

テレビ宮崎
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