今週、ガソリン価格が初めて1リットルあたり188円台と過去最高値となりました。
物価高が続く中、生活に車が欠かせない富山の消費者にとって痛手となっています。
富山県内のレギュラーガソリンの小売価格は、今週1リットル当たり188円と、2004年の調査開始以来、過去最高値となりました。
*客は
「正直びっくりしています、高すぎて。だから小まめに給油するようにしている」
富山市内のガソリンスタンド。70年近く歴史のあるこのスタンドは、給油から窓拭きや点検まですべて店員が行います。
ガソリンが高止まりする中、先月中旬、レギュラーガソリンの価格を1リットルあたり190円台に設定。
相次いで値上げせざるを得ない状況に複雑な思いを見せます。
*apollostation中島バイパスSS 吉田秀也所長
「これだけガソリン代が上がっても、僕らの利益が増える訳ではない。お客さんも自分たちの生活も厳しい。給料が上がっているわけではないので、本当に如何ともしがたい状況」
値上げが続いても、客は馴染みのスタンドを利用していました。
*客
「昔から、家から近いのといつも接客が丁寧」
*吉田所長
「みなさん思っているのが税金をなんとかしてほしい、暫定税率もガソリン税も税金を取っ払ってほしいというのが消費者の本音では。野菜もそうだが、全部直結してしまう輸送費だとか全て値上がりしている。一消費者として非常に苦しい」
*リポート
「射水市の会員制倉庫型店です。こちらに併設されている会員専用のガソリンスタンド、平日の午前10時ですが、続々と車が入っていきます」
少しでも割安に給油しようと、価格を低めに設定しているセルフのガソリンスタンドでは16台ある給油機に絶え間なく車が入っていました。
休日には、店の外にまで長い行列ができるといいます。
*客
「30分くらいかけて来た」
Q結構距離あるがどうして?
「安いからです」
*客
「滑川から。滑川市内と比べても10円弱くらい安いので」
店の年会費を払っている会員だけが使用することができ、射水市内で比べると、他店より1リットルあたり20円ほど安いということです。
店は会員獲得のため、利益度外視で地域最安値を目指しています。
*客
「60リットル給油するので、1リットルあたり10円違ったら600円違いますもんね、お昼ご飯1回分浮いてきますよね」
Q油種は?
「ハイオク。月に1000キロは走る」
*客の妻
「乗りたい車に乗りたいっていうから仕方ない」
「ホントはね!燃費の良い車にしてもらった方が良いと思う」
*リンゴ農家
「農薬が上がっている」
Qリンゴ1個を作るコストも上がった?
*リンゴ農家
「少しでも節約をするために利用している」
石油情報センターによりますと、来週さらに値上がりする見通しで、しばらくドライバーの悲鳴が続きそうです。