今回の「トランプ相互関税」の発表を受け、カナダのカーニー首相は「一連の措置は、何百万人ものカナダ人に直接影響を及ぼすことになる。我々は対抗策でこれらの関税と戦う」と早速反発しています。
今回の発表で、USMCA=アメリカ・メキシコ・カナダ協定に定められた対象品目に関税はかからないものの、カーニー首相は合成麻薬「フェンタニル」の流入阻止を理由とした“フェンタニル関税”や、鉄鋼やアルミへの関税が依然として課されている上、3日からは自動車への関税が発効すると指摘しました。
さらに「アメリカ経済への悪影響は我々にも及ぶ」として、戦う姿勢を強調しました。
一方、メキシコのシェインバウム大統領は、トランプ大統領の発表に先立ち、「我々が発表するのは関税の応酬ではない。自動車産業も含めたメキシコ経済を強くすることが我々の関心だ」とした上で、3日に「包括的なプログラム」を発表すると明らかにしました。