アメリカのCNNテレビは1日、ロシアのプーチン大統領の側近が今週、ワシントンを訪問し、トランプ政権高官と会談すると報じました。
CNNテレビによりますと、ワシントンを訪問するのは政府系ファンド=ロシア直接投資基金のドミトリエフ総裁で、今週、ワシントンを訪問しトランプ政権のウィトコフ中東担当特使と会談するということです。
ドミトリエフ氏は、プーチン大統領の側近としても知られ、ロシアに拘束されていたアメリカ人教師の解放にも尽力したとされています。
ウクライナ侵攻以降、ドミトリエフ氏は、プーチン氏とともに制裁の対象となっていますが、アメリカ政府は入国できるよう一時的に制裁を解除したということです。
トランプ大統領は先月30日、ウクライナのゼレンスキー大統領を「非合法な大統領だ」と主張したプーチン氏の発言について「腹が立っている」と述べさらなる経済制裁に言及したばかりです。
ウィトコフ特使とドミトリエフ氏は先月、サウジアラビアのリヤドで行われたウクライナとの停戦交渉をめぐるアメリカとロシアの高官協議にも加わり、12時間に及ぶ協議を行っていて、ワシントンでの協議では、両国の関係強化にむけた話し合いが行われる見通しです。