ミャンマー中部で発生した大地震で、建設中のビルが倒壊したタイの首都バンコクの現場では、当局による懸命な捜索・救出活動が続いている。

ミャンマー中部で28日に発生したマグニチュード7.7の地震は、震源から1000km以上離れたタイのバンコクでも大きな揺れを観測し、建設中だった34階建てのビルが倒壊した。

タイ当局によると、このビルの倒壊で、これまでに7人の死亡が確認され、85人の行方が分からなくなっている。

現在もがれきの下にいるとみられる作業員らの捜索・救出活動が続いていますが、がれきの量が多く安全が確保できないため、作業は難航しているということだ。

一方、ミャンマーの軍事政権は28日、首都ネピドーや第2の都市マンダレーで建物の倒壊などが相次ぎ、少なくとも144人が死亡したほか、730人以上がけがをしたと発表した。

タイとミャンマーの日本大使館によると、今のところ両国で日本人の被害は確認されていない。被害はさらに拡大する見通しで、軍事政権は国際社会に異例の支援を呼びかけている。
(「Live News days」3月29日放送より)