天皇皇后両陛下主催のブラジル大統領を歓迎する宮中晩さん会が開かれ、長女の愛子さまが初めて出席されました。

午後7時過ぎ、両陛下は宮殿前に到着したブラジルのルラ大統領夫妻と笑顔で握手を交わされました。

6年ぶりに催された両陛下主催の宮中晩さん会は、宮殿の豊明殿で行われ、秋篠宮ご夫妻、愛子さま、佳子さまなど皇族方が入場されたあと、両陛下が大統領夫妻を会場へと案内されました。

新型コロナなどの感染症対策で、招待者数を従来より大幅に減らし、石破首相や閣僚のほか、サッカー元日本代表の三浦知良選手、ブラジル出身で歌手のマルシアさんをはじめ、両国にゆかりのある人たちなど約110人が招かれました。

2025年はブラジルとの国交樹立130周年にあたり、およそ120年前から日本人が移住し、多くの日系人が暮らしている長い交流の歴史を振り返り、次のように述べられました。

「祖国日本を遠く離れ、ブラジルに移住された方々とその子孫である日系人の方々は、ブラジル社会の発展にも大切な一員として貢献してこられました。その背景には、日本人移住者を温かく迎え入れてきたブラジル政府、そしてブラジル国民の皆さんの御厚意があったことを忘れることはできません」

今回の晩餐会はブラジル側の希望により、タキシードやえんび服、ロングドレスではない「平服」にドレスコードが変更されました。

初めて出席した愛子さまは淡いピンク色の装いで臨み、シャンパンの注がれたグラスで乾杯し、ブラジルの閣僚と通訳を交えて笑顔で歓談されました。

また、日本文化を見ていただきたいという両陛下の意向をふまえ、メニューの一部に初めて和食が取り入れられ、江戸切子のグラスで日本酒も振る舞われます。

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