石破首相が10万円分の商品券を配布していた問題。
直近の新聞各社の世論調査では、商品券問題もあり、いずれも石破内閣の支持率はポイントを落としている。
19日、関西テレビの「旬感LIVEとれたてっ!」に出演した橋下徹氏は、「石破首相即辞任すべき」の声は自民党内や国民からそれほど高まっていないことや、石破首相が辞任して解決する問題ではないことなどを解説した。

■「野党は石破さんのまま選挙に突入したい」
直近の新聞各社の世論調査では、商品券問題の影響で、いずれも石破内閣の支持率はポイントを落としている。
支持率は下がっているが、橋下氏によると「石破首相即辞任すべき」の声はそれほど高まっていないといいます。その理由は、国民があきらめモードになっているからだと指摘する。
橋下徹氏:石破さん即辞任すべきの声は、世論調査にもよりますけども、そんなに高まってないんですよ。国民はあきらめモードになってるというか、次のリーダーもパッと思いつかないところもあるんじゃないんですか。

また、党内からの石破おろしについて、「自民党の中で石破おろしはそんなに出ていないですよ」と橋下氏は否定し、「野党は石破さんのまま選挙に突入したい」と解説した。
橋下徹氏:(自民党は)少数与党で大変な状況に置かれるので、『俺が俺が』っていうのが少ないのと、野党は石破さんを代えて人気のあるリーダーが出てくると大変だから、そのままでいきたい。結局このままずるずるいくんじゃないですか。

■商品券だけではない「現金や高級酒を渡しているところ見たことある」
さらに、「石破さんが辞めたところで解決する問題じゃない」と根深い問題を指摘。
永田町の中の「常識」というか「慣行」みたいなもの」だとして、「野党も強く責めてる国会議員もいますけど、結構年数経ってる国会議員だとモゴモゴ言ってます。自分たちも同じようなことやってるから」と話した。
橋下徹氏:現金だって渡してることもあるんですよ。実際。商品券じゃなくて高級なお酒もやり取りしているのも見たことがある」
また、今回の問題を受けて政治資金規正法などが改正される可能性はあるのか?という質問に対して、「(与野党ともに)国会議員はなぁなぁなにする感じがする」と予想した。

■「民間で真剣な仕事の話をするときに飲み食いします?」
「ルールを変える話ばかりしているが、感覚を改めなければずっとこの問題は続きます」と「ルールなき飲み食い政治」に斬りこんだ橋下氏。
「仕事の話はペットボトル片手でやったらいい」と力説した。
以前、橋下氏は東京の政治ジャーナリストから「飲み食いこそが人間関係を築く要。飲み食いこそが政治」と言われたことがあったという。
橋下徹氏:『これって税金なんですよ。非課税のお金なんですよ。国民が1万円の飲み食いするっても大変なんだからちょっとやめましょうよ!』と政治家の感覚を政治ジャーナリストが正していかなきゃいけない。

橋下徹氏:真剣な仕事の話をするときに民間で飲み食いすることあります?ちゃんと話をした後にちょっと食事をするのはいいと思いますよ。金額とかルール決めたらいい。民間水準の5000円から1万円でやりましょうよ、と。手土産や現金を渡すのはなし。仕事の話はペットボトル片手でやったらいい。
橋下氏は永田町に染まっていない政治家が表舞台に立たない限り、政治家の感覚は変わらないと持論を述べた。

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」 2025年3月19日放送)