和歌山県有田市の業者が、長野県須坂市のふるさと納税の返礼品のシャインマスカットの産地を偽装していたことが分かった。

■シャインマスカット「山形県産」を「長野県産」など偽装
農林水産省によると、和歌山県有田市に本社を置く「日本グルメ市場」は、長野県須坂市に対し、ふるさと納税の返礼品として販売していたシャインマスカット約11トンについて、2019年9月から2023年10月にかけ、「山形県産」を「長野県産」と偽って表示していた。
また、2024年9月から11月にかけては、長野市、長野県中野市、長野県千曲市産を「須坂市で収穫したフルーツ」と表示し、約14トンを須坂市に販売していた。

■偽装されたシャインマスカットに対するふるさと納税「9886件・1億2300万円超」
実際には「山形県産」だったものの、「長野県産」と偽装されたシャインマスカットに対するふるさと納税は、9886件・1億2300万円余りにのぼるということだ。
長野市産などを偽装されたものへの寄付額は調査中としている。
市はこの問題について、去年11月上旬までに業者から報告を受けていたが、2月下旬までシャインマスカットの寄付の受け入れを続けていた。
総務省は、ふるさと納税の指定の取り消しも含めて対応を検討するとしている。
(関西テレビ 2025年3月18日)