日本維新の会の横山英幸副代表は17日、記者団の取材に応じ、石破首相が新人議員との会食に際し、10万円分の商品券を配ったことについて、「国民の常識のラインからはやっぱり大きく逸脱していると言わざるを得ない」、「これはめちゃくちゃ大きいダメージ。国民の皆さんが多分がっかりしたんじゃないか」と指摘した。

■「国民の常識のラインからは大きく逸脱と言わざるを得ない」
横山副代表は17日、まずこの問題の受け止めについて聞かれ、「驚いた」と語り、「国民の常識から大きく逸脱している」と述べた。
【維新 横山副代表】「非常に残念で…これは驚いたというか、びっくりしましたね。
一連の自民党の『お金の問題』を受けて、総理が代わられて、多くの国民の皆さんの中で、石破総理はそういうお金の面に関して、自民党の変なイメージを払拭してくれるという期待がおそらく大きかったと思うので、総理がされたっていうのは、非常に残念でした。
違法性の問題も議論をされていくことになると思いますが、その前にやっぱり多くの国民の感覚として、料理代・料金もそうなんですけど、やっぱり手土産というか、お土産を、しかも茶菓子とかじゃなくてその10万円の商品券っていうのは、国民の常識のラインからは大きく逸脱していると言わざるを得ないと思います」

■「当たり前のような文化になっていたのでは」
また横山副代表は、一部報道で「歴代首相から新人議員が商品券を受け取っていた」などと伝えられていることについて踏まえ、次のように言及した。
【維新 横山副代表】「もしかして、ですけど、当たり前のような文化になってたんじゃないかなと思うんです。こういう政治家とか、議会のルールっていうのは、非常に市民の常識からかけ離れたものが多いので。
でも、いつの間にか『それ』が当たり前になってるんで、引き継がれちゃうんですよね。これは行政も気をつけないといけないし、政治のルールや議会のルールっていうのはもう徹底して疑ってかからないと、こういうことになりますよ」
■「自民党、お金の問題になった後、商品券渡しちゃうんや」と国民がショックではと指摘
そしてその上で、国民の期待を裏切ったことで、石破政権へのダメージは非常に大きいと指摘した。
【維新 横山副代表】「これはめちゃくちゃ大きいダメージだと思います。国民の皆さんが多分がっかりしたんじゃないかなっていう。そのダメージはやっぱり非常に大きいと思うので。
これだけ物価高とか、政治のあり方が問われているときに、商品券を…国民の皆さんはそこにショックだと思いますよ。『これだけ自民党、お金の問題になった後、商品券渡しちゃうんや』っていう。そのショックっていうところをもっと重く、深刻に受け取ってほしいと思います
本件について、しっかりご本人からご説明もされると思いますし、我々も求めたいところですし、これ以外にもこういう、国民の感覚から見て非常識なものがあれば、それはもう徹底して正して欲しいと思います。
いつの間にか、『これが政治家のルールで当たり前だから、これをしないと他の議員に笑われる』とか、『野党に笑われる』、『こっちに笑われる』とか、そういうことじゃなくて、今一度、国民目線に戻った議会運営・国会運営っていうのを求めたいと思います」
このほか横山副代表は、記者からの質問を受けて、自身の父親が大平正芳元首相(故人)、母親が河本敏夫氏(兵庫県相生市出身の自民党衆議院議員で、通産相や行革担当相を歴任し、2001年5月死去)の秘書であったことを明かしたうえで、次のように話した。
【維新 横山副代表】「そこまで総理が、どの席でどういうふうにお金を渡していたっていうのは少なくとも…(聞いたことがない)
私の父は、大平総理の私設秘書で、当時年齢が若かったので、ポジション的にその重要な役割を果たしていたというと、そこまでの話は聞いたこと無いんですけど。
ただいろいろな書籍やその当時の話を聞くと、少なくとも今よりは”豪快”な政治をしていたっていうのは、これは多くの人がおっしゃいますし。
私の母は河本敏夫さんの大臣の秘書をしていましたから、現金のやり取りというのは僕は直接聞いたことはないですけど、少なくとも『昔は”豪快”やったからな』っていうのは、常に言ってましたね。
その”豪快”のゆえんの中に、もしかしたらそういう金銭のやり取りも含めてあったのかもしれませんが、今となってはちょっとそこまで分かりません。
でもあのそこまで昔に至らなくても、今の政治家さんからその話が出てるじゃないですか」
