東京大空襲から80年を迎えたき3月10日、平和を願う祈念式典が東京都庁で開かれました。
都は、戦争の惨禍を再び繰り返さないことを誓い、東京大空襲のあった3月10日を「東京都平和の日」に制定しています。
式典には、小池都知事や被災者、各国の大使館関係者などが参列し、犠牲者に対し1分間の黙とうが捧げられました。
小池都知事は、「戦後80年の時を経て、戦争を経験したことがない世代が社会の大半を占めるようになりました。今、戦争の悲惨な記憶もしっかりと語り継ぎ、平和の大切さを伝えていかなければなりません」と話しました。
空襲被災者代表の丹後省三さん(84)は、当時の体験について「飛行機から細長いものが物体がですね。音を立てながら落下してきたんです。これが焼夷弾だったんですね。空中では爆発しないで地上に落下するやいなや激しい火炎が近くにある家、木造住宅の外壁がメラメラ燃えだしました。あっという間に街中が火に包まれました」と振り返りました。
その上で「これから先の時代を担う方々には2度と戦争の経験をさせてはなりません。 これが今を生きる私たちの大切な役割ではないでしょうか」と訴えました。
丹後さんは、小学生に戦争の体験を語り伝える活動を行っているということです。