岩手県大船渡市は、3月10日午前10時に山林火災による避難指示をすべて解除した。
9日には、延焼の拡大の危険がなくなったことを示す「鎮圧」を発表していた。
2月26日に発生した今回の山林火災では、綾里地区全域、合足地域、赤崎町の大立・永浜・清水・蛸ノ浦・長崎・外口・宿・後ノ入・森っこ・大洞・生形・山口地域、三陸町越喜来の甫嶺東・甫嶺西・上甫嶺地域のあわせて1896世帯・4596人に避難指示が出されていた。
大船渡市は7日には赤崎町の宿・後ノ入・森っこ・大洞・生形・山口地区のあわせて957人、8日には三陸町の甫嶺東・甫嶺西・上甫嶺地区のあわせて333人、9日に赤崎町の大立・永浜・清水・蛸ノ浦地区のあわせて361世帯・882人を対象に避難指示を解除していた。
三陸町綾里全域・赤崎町の合足・長崎・外口地区の979世帯・2424人を対象に避難指示が続いていたが、10日午前10時にこれらの地区も解除となった。
最初の避難指示が発令されてから13日目ですべてが解除された。
今回の山林火災の焼失面積は約2900ヘクタールに達していて平成以降としては国内最大規模となった。
建物被害の数は210棟に及んでいる(住家・作業場・空家含む)。
また、90歳男性1人の死亡が確認されている。