東京大空襲からまもなく80年となるなか、東京・墨田区の資料館で空襲当日に撮影されたとみられる写真数点が初公開されています。
すみだ郷土文化資料館で新たに展示されているのは空襲当日に建物が燃え上がる様子をとらえたものや空襲後に焼け野原になった両国周辺の写真です。
東京大空襲では、アメリカ軍の爆撃機が投下した大量の焼夷弾により、一晩に約10万人が犠牲になったとされています。
学芸員の石橋星志さんは、約10年にわたり、どのくらい焼失したのかなど被害の実態を明らかにしようとしています。
すみだ郷土文化資料館 学芸員 石橋星志さん:
(空襲体験者の)方々はやっぱり自分の関わっている人や自分の家族ですね。亡くなった家族の最後っていうのを知りたいというような思いが強く お持ちだったわけですけども。実際、調べてみると全く実態解明に程遠い状況があって、そういうことも少しでも役に立つような成果をですね。何か出せないかと。
石橋さんは、空襲の時の被害状況を分析するため生存者から避難経路を聞き取る調査も行っていて、空襲当時、現在の墨田区に住んでいた元プロ野球選手の王貞治さんからも避難経路を聴き取りました。この企画展は5月25日まで開催されています。
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