3月5日、岩手県内の高齢女性の自宅に、大船渡市で発生している山林火災に乗じて、支援物資を募るなどという不審な電話がありました。
警察や大船渡市が注意を呼びかけています。
岩手県警によりますと、3月5日の午後4時ごろ、岩手県花巻市の高齢女性の自宅に、女性の声で不審な電話がありました。
その電話は「山林火災が起きている大船渡市に送る支援物資を集めている。食料品、着物、アクセサリーなど何でもいいので提供してほしい。あす引き取りに行きたい」という内容でした。
高齢女性が「あすは不在にしている」と答えると、電話をかけてきた女性は「玄関先に荷物を置いてくれればいい」と話したうえで、自宅に表札が出ているか、1人暮らしなのかといった個人情報を尋ねてきたということです。
岩手県警はこうした不審な電話について「業者が自宅に訪問してきて、高額な品を強引に買い取るなど様々なトラブルにつながるおそれがあり、大船渡の山林火災に便乗した詐欺の可能性がある。電話で寄付や義援金を求められた場合は、安易に個人情報を伝えることなく一度電話を切って、実在する団体かを確認することが大切」と呼びかけています。
そのうえで、こうした電話を受けた場合は、最寄りの警察署や専用電話「#9110」に相談するよう、呼びかけています。
また大船渡市の渕上清市長も3月6日の会見で「個人に電話をして支援物資を依頼することはないので、不審な電話には取り合わないでほしい」と述べています。