岩手県遠野市の中でも山間部に位置する小友町は、古くは沿岸と内陸を結ぶ宿場町、また金山の町として栄えてきました。
その小友町にある「産直ともちゃん」は、地元の人はもちろん、国道107号線を利用する人たちに親しまれている産直施設です。
施設の中には手作りの工芸品のほか名物・手作りの小友ようかん、自然栽培米を使った「甘酒」などが並んでいます。
地域の活性化にと造られた「産直ともちゃん」は、農産物の販売だけではなく商品を作る加工施設の役割も担っています。
「産直ともちゃん」の人気商品は、施設内の工房で作られるパンです。作っているのは「みつ葉のクローバー」という地元のお母さんたちのグループです。
手作りのパンの1番人気は、炊いた麦とさつまいもの角切りを生地に練り込んだ「麦さつま」です。
ほんのりとした甘さでどっしりとしてもっちりしているパンです。
2番人気は、数種類のチーズをぜいたくに使った「チーズグルメ」。
中にクリームチーズとプロセスチーズ。上にナチュラルチーズ・とろけるチーズをのせて作っています。
そして3番人気のパンは、食パンの生地に大粒のピーナッツが入ったピーナッツクリームを詰めた「プチピー」で、もっちりとした食感が人気です。
みつ葉のクローバーのパンを目当てに産直を訪れる人も多いといいます。
地元の人たちが地域を元気にしようと始めた「産直ともちゃん」の思いは施設にあふれています。
「みつ葉のクローバー」会長の吉田久子さんは「地元のお母さんたちも他の所に出て働くよりも地元で仕事があるということは良いこと」と話していました。