「サン・フィッシュ釜石」この時期おすすめは三陸の毛ガニ

岩手・JR釜石駅前にある「サン・フィッシュ釜石」は、かつて大渡橋にあった橋上市場の閉鎖に伴い、2003年にオープンした。

サン・フィッシュ釜石の八幡幸夫理事長は「もともとは橋上市場の人たちがみんな移転してきた」と話す。
現在は、乾物、刺身、鮮魚の店舗や飲食店などがあるという。

八幡さんのこの時期おすすめの海の幸は三陸の「毛ガニ」。小ぶりだが4月にかけてまさに旬で、甘みのある身と濃厚なカニ味噌が特徴だ。
他には早採りワカメなどがあり、店頭に並ぶ海産物から春の訪れを感じることができる。


<コンブ・塩うに・焼うに・塩辛 人気商品がずらり>

「七兵衛屋商店」では刺身やコンブが並んでいる。
後藤さちえさんは「新しい(塩蔵)ワカメ、例年だと3月後半から出てくる。浜では、その準備で忙しくなってくる」と話す。

市民や観光客に愛されている「サン・フィッシュ釜石」では高校生の姿もあった。
昔の雰囲気を残す市場について、高校生からは「あってほしい」「なくなってほしくない」という声が聞かれ、幅広い世代に親しまれていることがわかる。

昆政商店の菊池フサ子さんは「うちは『塩うに』と『焼うに』がメイン。5月ごろになれば『生うに』が出てくる。でも一番出るのが『うにいか』。”お酒のおつまみ” みなさんそう言って買っていきますよ」と店の人気商品を紹介した。

海鮮珍味の専門店「成田商店」は塩辛が人気だ。
昔ながらの製法で作っている塩辛を目当てに訪れるお客さんも多いという。


<煮干し中華そばが自慢のラーメン店>

「サン・フィッシュ釜石」には飲食店も入っている。
その一つ、煮干し中華そばが自慢の「元翔」の「こく旨煮干し中華そば」は濃いめの醤油を使っていて、イワシやアジなどの煮干しから取ったスープは上品な味わいだ。ボリュームのあるチャーシューのほか、味玉やワンタンなどを乗せたメニューもある。

サン・フィッシュ釜石の八幡さんは「その日その日で水揚げも違います。鮮度のいい物を(ここで)買ってもらいたい」と話す。

橋の上にあった市場が釜石駅前に移り22年、「サン・フィッシュ釜石」では三陸の新鮮な海の幸そして山の幸に出会える。

岩手めんこいテレビ
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