アメリカ・ホワイトハウスの大統領執務室で、日本時間12日に行われたトランプ大統領の記者会見。その傍らにあったのは、なぜか幼い息子を連れた実業家のイーロン・マスク氏の姿だった。
「陰の大統領」の声も…影響力排除求めるデモ活発化
トランプ大統領:
彼はXくんだ。とても素晴らしい子でIQが高い。

トランプ大統領自らが、子どもの名前を「X(エックス)くん」と紹介。

この会見は、マスク氏が進める連邦政府の人員削減に関する大統領令にトランプ氏が署名したことを受けて行われたものだ。
マスク氏も、「我々は2年間で1兆ドル(約152兆円)の財政赤字を抱えている。何らかの対策を講じなければ国は破産する」と人員削減の意義を強調した。
大統領選でトランプ氏を支援したことをきっかけに、政府の要職に起用されたマスク氏。

アメリカのニュース雑誌「タイム」の表紙には、大統領執務室のデスクに座るマスク氏が描かれている。

マスク氏に対しては、「陰の大統領」と呼ぶ声も上がり、連日その影響力を排除するよう求めるデモも活発化している。デモの参加者は「彼は選挙で選ばれていない。誰も彼には投票していません」と反発する。
トランプ政権のキーマンとして存在感高める
2023年には、東京・豊洲で「イット!」のカメラがマスク氏の姿を捉えた。

“子だくさん”で知られるマスク氏は、その時もXくんを抱いていた。

12日の会見中、始めはマスク氏の横で立ったり座ったりしていたXくん。
しかし、会見から20分ほどが経つと、飽きてきたのかだっこをおねだりした。

その後は、マスク氏に肩車もされていた。
トランプ大統領とマスク氏「絆は日に日に強まっている」
そうした中でも、マスク氏は「テロリストや詐欺師のような人たちにお金を支払うべきではありません」と人員削減の意義を重ねて強調。約32分間に及んだ会見で、20分近く発言した。
トランプ政権のキーマンとして、ますます存在感を高めるマスク氏。FNNワシントン支局の千田支局長は、「2人の絆は日に日に強まっている」とした上で「トランプ氏にはマスク氏のバックには自分がいることを世界に印象づける狙いがある」とみている。
(「イット!」2月12日放送より)