岩手県久慈市の中心市街地にある「道の駅くじ」は、「やませ土風館」の愛称で親しまれている。

施設に入ってひと際目を引くのは、久慈秋まつりで実際に使われた絢爛豪華な山車だ。約650年を誇る祭りの歴史を感じさせてくれる。

「昭和の想い出博物館 レトロ館」には、久慈市在住のコレクターが1人で収集した昔懐かしいおもちゃなどが展示されている。

やませ土風館はおいしい料理も充実していて、レストラン「山海里」では、オープン当時から人気の海鮮丼「漁師なげこみ丼」や郷土料理「まめぶ汁」などがおすすめだ。

また、気軽にフランス料理が味わえる「カフェ・ド・ラ・プラス」は、地域の旬の食材を使った日替わりランチが人気だ。

この日のメインは久慈産の真鱈と旬の寒締めほうれん草の短角牛のコンソメスープ仕立て。自家製のパンやケーキ、ドリンクがセットになっている。

さらに、やませ土風館の施設正面には「歴通路(レトロ)広場」があり、飲食店や雑貨店、ラーメン店など屋台5店舗がズラリと並んでいる。

鮮魚を扱う「こしど久慈店」は、地元の飲食店の人たちも利用している人気店だ。
こしど久慈店の越戸菜摘さんは、「丸の魚(丸ごとの魚)」を扱っているところが特徴だと話す。市場から直接仕入れることで鮮度落ちが早い魚も扱っているという。

こしど久慈店 越戸菜摘さん
「ドンコは地元の飲食店の人たちも使っているが肝とあえてタタキにしたり、小さいドンコはから揚げにしてパリパリ頭から食べたりする」

野田村のブランド「荒海ホタテ」は湾の外で養殖されているホタテだ。海にもまれることで身が引き締まり、より甘みを感じる貝柱になるという。
こしど久慈店では荒海ホタテを殻付きで販売している。

また、春の訪れを告げる早採りワカメは、茎まで一緒に食べられるためシャキシャキした食感を楽しめる。
収穫のシーズンには茎わかめの詰め放題も行っていて、地域の海産物が充実している人気店だ。

「道の駅くじ やませ土風館」は、久慈市の観光と物産の情報を発信し、旬の山の幸・海の幸が充実している場所だ。

岩手めんこいテレビ
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