山口・下関市の水族館で、クラゲを丸のみする様子がカワイイと、一躍人気者となったマンボウがいる。
しかし、そのマンボウが急に体調を崩し、クラゲも食べなくなってしまったという。
その意外な理由と、再びマンボウが元気を取り戻した“ある仕掛け”を取材した。
人気者の“クラゲ丸のみ”マンボウ
水面に浮かぶクラゲ。

マンボウが近づき…パックン!
クラゲを丸のみした。
このクラゲを丸のみする様子がカワイイと、一躍人気となったマンボウがいるのは、山口・下関市の水族館だ。

このマンボウに異変が起きたと聞き、早速、水族館へ。
ところが…。

マンボウの水槽の前に、何やら謎の仕掛けが…。
体調崩した意外な理由とは?
これには、ある“やさしいワケ”があった。

しものせき水族館海響館・下村菜月さん:
12月5日から休館しているんですけども、それから(マンボウが)体調を崩してしまって。よく食べていたクラゲも食べなくなってしまうということが起きました。

実はこちらの水族館、改装工事により、2024年12月から休館に。
すると、マンボウが体調を崩してしまったというのだ。

しものせき水族館海響館・下村菜月さん:
どういう原因で体調を崩しているのか分からなくて話し合いをしたところ、あるスタッフが「お客さんがいなくて、さみしくて体調を崩しているんじゃないか」と。

そこで、まるで“かかし”のように、洋服や顔写真を水槽の前に並べてみたところ…。

しものせき水族館海響館・下村菜月さん:
その翌日から体調を取り戻しまして、もうビックリっていう感じです。
寂しくて?体調崩していたマンボウ
もともと来館者をよく観察する様子が見られたという、こちらのマンボウ。

休館で館内から人影が消えたことが、体調不良の原因かもしれないとスタッフが考え、試しに来館者がたくさんいるかのような雰囲気を作ったところ、マンボウの体調が回復したというのだ。

そこで、水槽の前で大きく手を振ってみると…。

テレビ西日本・小川ひとみ記者:
近づいてきた!やっぱりすごい人が好きですね。

しものせき水族館海響館・下村菜月さん:
そうですね、よく見てますね。

謎の仕掛けは、マンボウに寂しく感じさせないためのスタッフのやさしいアイデアだったのだ。

7月のリニューアルオープンでは、再び元気なマンボウの姿を見られそうだ。
(「イット!」1月24日放送より)