岩手県八幡平市の「焼肉家・副本」は、安比高原スキー場近くに位置し冬季限定で営業している。その店主は昼は接骨院を営み、夜は焼肉店を切り盛りする”二刀流”の奈良秀太朗さんだ。
「本当に焼肉好きな人が好きな焼肉店」をコンセプトに、奈良さんの情熱が詰まった店には地元の人々だけでなくスキーヤーたちも訪れる。
八幡平市の安比高原スキー場近くにある焼肉店「焼肉家・副本」。店主の奈良秀太朗さんは本業の接骨院を営みながら、趣味で始めた焼肉店を冬季限定でオープンさせた。
柔道整復師、鍼灸師、マッサージ指圧師の免許を持つ奈良さんが、焼肉店を始めた理由は「自分の好きなお肉を皆様に食べてほしいだけの店ですね」と語るほど、焼肉への情熱からだった。まさに“二刀流”だ。
北緯40度に位置する八幡平市の安比高原のペンション村の一角に治療院を構え、さらには併設する焼肉店を作った。冬の間、安比高原スキー場がオープンするのと同時にオープンし冬のスキーシーズン終わるまで営業するという。
「焼肉家・副本」のおススメは牛タンとハラミだ。奈良さんは「基本的に私が好きなものしかメニューに入れてない店になっている」と語る。その言葉通りメニューには奈良さんが厳選した部位ばかりが並ぶ。
特に注目すべきは特上牛タン。奈良さんは「牛タンの最高の部分だけ使っている」と胸を張る。厚切りで提供される特上牛タンは「牛タンのうまさ、甘さのみを贅沢に味わえる」という。
また、ハラミも人気メニューの一つだ。内臓肉のハラミは、1頭から3kgから5kg程度しか取れない希少な部位だという。
奈良さんは「これが一番味と旨みが強い部位になっていて、その辺の和牛と同じぐらいの仕入れ値になる位いいハラミです」と、その品質の高さを強調する。
奈良さんのこだわりは部位の選択だけではない。例えば、牛タンにはオリジナルの塩ダレを使用。さらに、わさびを添えて提供するなど味の変化を楽しめる工夫が施されている。
また、キムチも注目だ。「漬けないキムチの生キムチは、氷水でつけた白菜をそのままキムチのたれにあえたもの」で焼肉との相性抜群だという。
「焼肉家・副本」で使用される肉の多くは、地元の業者から仕入れているという。「ハラミや牛タンは地元の業者さんが知り合いでそこから今仕入れさせてもらってる」と奈良さんは語る。
地域との結びつきを大切にしながら、質の高い肉を提供している。
「本当に焼肉好きな人が好きな焼肉店というのをコンセプトにやってる。私の焼肉を食べてみたいという人が来てもらえれば、それで満足」という奈良さんの言葉には、純粋な焼肉への愛が感じられる。
その思いが、多くの人々を引き付けている。
※奈良さんは青森県在住のため、電話での受付は0173-29-4313(青森県五所川原)となっている。