岩手県奥州市の金属製品塗装業・えびすやが、総額約5億6000万円の負債を抱え、2024年12月31日付で事業を停止し破産申請の準備に入ったことが分かりました。
東京商工リサーチ北上支店によりますと、えびすやは1872年に雑貨・紙問屋として創業。
1975年6月の法人設立を機に自動車板金工場への塗料販売業を展開しました。
その後、鋳物製造業界やスプリング製造業界に対し積極的な営業を行い事業を拡大。
1989年5月からはヘルメット塗装業務の請負も始めました。
特にマグネシウムダイキャストへの塗装を得意とし、塗装ラインは独自に開発された最新の設備をそろえ、優良筋を中心に事業基盤を構築していました。
2007年8月期には12億円台の売上を確保していましたが、その後はリーマンショックの影響もあり受注は減少。
新型コロナウイルスの影響も大きく、2024年の8月期には売上高3億5900万円、最終損失3000万円となり3期連続の赤字決算となっていました。