日本維新の会の吉村洋文代表は27日、関西テレビ「newsランナー」に出演し、いわゆる「年収の壁」の178万円までの引き上げを主張する国民民主党の玉木雄一郎衆院議員に対し、「地獄の底まで本気で腹をくくってやるなら、同じ天秤に乗ったらいいと思う」と、共闘を呼び掛けた。
「年収103万円の壁」の引き上げをめぐって、与党と国民民主党の協議が年をまたぐ一方、「教育無償化」をめぐる与党と維新の協議も始まり、2025年度予算の早期成立を目指す与党が、どちらを引き寄せるか、「国民民主と維新を両天秤にかけている」ような状況となっている。
これについて吉村氏は、「地獄の底まで本気で腹をくくってやるなら、同じ天秤に乗ったらいいと思う。歳出改革と一緒にやったら7~8兆円は生み出せる」と述べ、安易な妥協をせず178万円までの引き上げを目指すべきとの考えを示した。
この後に出演した玉木氏は、「地獄の底まで付き合う気はなくて、一緒にどうせなら天国に行った方がいい。みんなで上に行こう。みんなの所得を上げようと力を合わせたい」と応じ、178万円を目指す考えを改めて強調した。
2人は13日、議員会館内の玉木氏の事務所で会談していて、吉村氏はその様子を「喫茶たまき」と呼んでいる。
吉村氏からの「『喫茶たまき』で会いましょう。開店時間を教えていただいたら」との誘いに対し、玉木氏は「いつでも開いている。吉村さんとは年代もそんなに変わらないので、これから率直に話をしていきたい」と応じた。