12月23日午前11時ごろの北海道函館市では、横殴りに雪が降り、辺り一面が真っ白になることもあった。
金森赤レンガ倉庫を訪れた観光客の帽子には、びっしりと雪が積もっている様子が見られた。

上空の寒波の影響で、北海道南部や後志地方・知床半島では大雪や吹雪が発生し、24時間で降った雪の量は斜里町で30センチ、倶知安町で24センチ、喜茂別町で22センチとなっている。
現在、北海道で最も積雪が多いのは倶知安町で、12月23日午後5時の積雪は平年より50センチ多い122センチに達している。
倶知安町は北海道でも有数の豪雪地帯だが、2024年12月に入って雪の降る日が多くなっている。
除雪作業を進める中、高く積み上がった雪山を崩していた男性は、次のように語った。
「去年のいま時期よりは多いです、かなり」(雪かきをする男性)
町内の道路では、道幅を確保するために昼間でも除排雪作業が進められている。
一方で、町内には完全に雪に閉ざされてしまった車も見られ、雪の中から車を出そうと奮闘する住民の姿もあった。
「大変だわ。いまからこんなに降ったらどうなるやら」(倶知安町民)

この大雪の影響で、雪による事故が増えている。
12月23日、北海道稚内市では70代の男性が雪下ろし作業中に転落し、重傷を負ったという。
また、滝川市では80代の男性が雪下ろし作業中に転落し、ケガをした。
どちらも1人で作業をしており、ヘルメットや命綱はつけていなかったとみられている。
雪下ろし作業を行う際には、必ずヘルメットと命綱を装着し、2人以上で作業を行うことが重要である。
さらに、滑りやすくなるため、はしごをしっかりと固定してから登るよう心がけてほしい。
各地で積雪が増加している中、雪の事故には十分注意が必要だ。
