マイページ
#2 警察最高幹部が見せた長官銃撃事件“容疑者”の写真「敗軍の将、兵を語らず」未解決事件を15年追った男が残した言葉 【秘録】警察庁長官銃撃事件2|FNNプライムオンライン
【秘録】警察庁長官銃撃事件

#2 警察最高幹部が見せた長官銃撃事件“容疑者”の写真「敗軍の将、兵を語らず」未解決事件を15年追った男が残した言葉

【秘録】警察庁長官銃撃事件2

Google ニュース プリファードソース

警察庁長官銃撃事件

「写真の面割(めんわり ※確認作業)なんていい加減なものなんだ。特徴的な髭面のオウム真理教幹部について最初は『間違いない』と言っていた目撃者が、後々に『断言できない』と証言を変えてくることもあったんだから」

「長官を撃った」と名乗りでた中村泰元受刑者
「長官を撃った」と名乗りでた中村泰元受刑者

筆者が栢木に「15年、あっという間でしたか?」と尋ねると、「そうだね。色々なことをやってきたけど、起訴に至らなかった。『敗軍の将、兵を語らず』です」と、そこから栢木の口が重くなった。

警視庁の勇み足

この事件捜査には15年間で延べ48万2千人の捜査員が投入された。

前述の佐藤氏や栢木だけでなく、多くの捜査員が人生をかけて犯人逮捕を追及したが、事件は未解決に終わった。中には志半ばで命を落とした者もいる。

神田川で行われた銃の捜索 1996年10月
神田川で行われた銃の捜索 1996年10月

文字通り警察の威信をかけた捜査だった。それが故に、最後の最後で勇み足が出てしまった。

警視庁は公訴時効成立にあたって犯人特定に至らなかったにも関わらず、オウム真理教による犯行だと発表する。

公安部は「実行犯特定に至らなくても、犯行を行った可能性のある団体について公表することは前例がある」として意地を張った。

オウムの後継団体はこれを不当だとして名誉棄損で国賠訴訟をおこし、警視庁に賠償金100万円の支払いを命じる判決が最高裁で確定した。

会見する警視庁の青木五郎公安部長(当時)2010年3月30日
会見する警視庁の青木五郎公安部長(当時)2010年3月30日

国賠訴訟の判決は警視庁の発表について以下の様に指摘している。

関連記事

警察庁長官銃撃事件

【よく一緒に読まれている記事】
【1話目から読む】「私が長官をお守りできなかった」時効直前の告白…警察庁長官を撃ったのは誰なのか?数千ページの捜査資料に刻まれた捜査員の苦闘
【1話目から読む】「私が長官をお守りできなかった」時効直前の告白…警察庁長官を撃ったのは誰なのか?数千ページの捜査資料に刻まれた捜査員の苦闘
【秘録】警察庁長官銃撃事件の他の記事
【最終話】警察庁長官を撃ったのは誰なのか?捜査員が託した「〇✕表」が意味するもの…未解決重大事件の犯人像
【最終話】警察庁長官を撃ったのは誰なのか?捜査員が託した「〇✕表」が意味するもの…未解決重大事件の犯人像
社会
#59 30年前の銃弾で欠けたタイルは語る…警察庁長官銃撃事件“自供”の中村泰の“妄想” 打ち砕く現場
#59 30年前の銃弾で欠けたタイルは語る…警察庁長官銃撃事件“自供”の中村泰の“妄想” 打ち砕く現場
社会
#58 表札の字や4発目の供述に食い違い…捜査資料に記された警察庁長官銃撃“自供”の中村泰が真犯人ではない6つの理由
#58 表札の字や4発目の供述に食い違い…捜査資料に記された警察庁長官銃撃“自供”の中村泰が真犯人ではない6つの理由
社会
#57 4発目の銃弾に“齟齬”が…長官銃撃“自供”の中村泰元受刑者が面会で記者に語った犯行の一部始終「私が撃ちました」
#57 4発目の銃弾に“齟齬”が…長官銃撃“自供”の中村泰元受刑者が面会で記者に語った犯行の一部始終「私が撃ちました」
社会
一覧ページへ
×