3日、兵庫県の斎藤知事が知事選で再選後、初めて県議会に臨んだ。一度は自身に不信任を突きつけた県議たちを前に所信表明で「ハラスメントのない組織風土作りに取り組む」と語った。
一方、“パワハラ”疑惑を告発した元県民局長が管理していたとみられる私的なデータなどをNHK党の立花氏がネット上に公開するという新たな問題も明らかになった。
「対話と謙虚な姿勢で県政に…」再選後初の県議会
3日午前11時、カメラのフラッシュと拍手の中、議場に現れた斎藤知事。
この記事の画像(36枚)議場に入った直後、斎藤知事の顔には、やや緊張の色も浮かんでいた。
兵庫県議会・浜田知昭議長:
斎藤知事には心からお祝いを申し上げる次第であります。今は県政の混乱を収束させることを最優先課題として、お互いが胸襟を開き、意見交換を重ね…。
議会側は、斎藤県政への協力姿勢をのぞかせた。
そんな空気もあってか、斎藤知事も時折リラックスした表情を見せる場面があった。
そして迎えた知事の所信表明の冒頭で、自身の県政運営への反省を口にした。
兵庫県・斎藤元彦知事:
私が全身全霊を注いできたのは、県民の幸せのために、兵庫の未来のために何が大切かを考え、新たな事業展開や改革に挑戦することでした。しかしながら、その過程でおごりや慢心があったのかもしれません。
対話と謙虚な姿勢で県政に臨むとした斎藤知事だが、一方で「これまでの県政の歩みは間違いではなかった」とも強調した。
さらに、県職員の約4割が斎藤知事のパワハラを見聞きしたとのアンケート結果を踏まえてか、こんな決意もみせた。
兵庫県・斎藤元彦知事:
公益通報窓口の外部化や、物品受領の厳格なルール作りをできるだけ早期に行うとともに、ハラスメントのない組織風土作りに取り組む。
“私的なデータ漏えい”か…また新たな問題
こうした中、また1つ新たな問題が明らかになった。
パワハラなどの疑惑を告発した元県民局長が管理していたとみられる私的なデータなどをNHK党の立花氏がネット上に公開したのだ。
そのデータが本物なのか定かではないが3日、斎藤知事は記者の質問にこう答えた。
――いち早い対応が必要だと思うんですが、その点はいかがですか?
兵庫県・斎藤元彦知事:
今SNS上で出ている文書というものが、今回の文書問題に関する物なのかどうかというところ自体も私自身分からないので、第三者機関の中で事実関係をきちんと確認していく中で対応していくと。
斎藤知事は「第三者機関で対応を検討する」と繰り返している。
(「イット!」12月3日放送より)