3日、秋篠宮ご夫妻がトルコに向かうため、日本を出発された。親日国として知られるトルコだが、これまで皇室とは長きにわたって深い絆で結ばれてきた。「オリエントの宮さま」として知られた三笠宮さま、百合子さまご夫妻から、息子の寬仁さま、孫の彬子さまへと三世代にわたり、トルコへの思いが受け継がれていた。

秋篠宮ご夫妻がトルコへ

3日午前8時ごろ、次女・佳子さまの見送りに笑顔で手を振り、お住まいを出発された秋篠宮ご夫妻。ご夫妻が向かわれるのは親日国として知られるトルコ。

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秋篠宮さまは、よく見るとネクタイの模様にトルコ国旗を思わせる“えんじ色”が見られ、紀子さまのお召し物も深い“えんじ色”となっていた。

日本からトルコへは約8500キロ。今回の訪問は、2024年、国交樹立から100年の節目にあたることを記念したものだ。

世代を超える皇室とトルコの絆

これまでもトルコとの間には、「オリエントの宮さま」として知られた三笠宮さま、11月亡くなられた百合子さまをはじめ、皇室の方々が深い絆を紡がれてきた。

例えば、日本が支援する形で、約40年ほど発掘調査が続けられているという遺跡。秋篠宮ご夫妻が滞在最終日の7日に足を運ばれる、トルコのほぼ中央にある「カマン・カレホユック遺跡」だ。

この遺跡は、長年にわたり発掘調査を三笠宮家が支援し、調査開始の際には三笠宮ご夫妻が鍬入れをされた。

ご夫妻を案内した研究者に当時の話を聞いた。

アナトリア考古学研究所 大村幸弘所長:
(百合子さまは)すごい質問が鋭かった。「これ、何か書いてあるんですか」とかね。(百合子さまは遺跡調査が)お好きだっただろうなと思う。(報告を)聞いてくださる方々がいなくなるのは寂しい。

三笠宮家の方々との交流を懐かしむ人は、ほかにも…。
遺跡近くにある写真店には、三笠宮ご夫妻や「ひげの殿下」として親しまれた長男・寬仁さまの写真が置かれていた。

地元の写真店 アーリフ・チョバンさん:
百合子さまはトルコ語も片言ですが、お話になりました。「トルコが好きだ」とおっしゃっていました。

さらに、アーリフさんは「百合子さまは、私を呼んで『一緒に写真を撮りましょう』とおっしゃってくださいました。私を彼女の隣に呼んでくださったんです」とうれしそうに話していた。

三笠宮ご夫妻のトルコへの思いは、寬仁さま、孫の彬子さまへと三世代にわたり、受け継がれている。

「日本・トルコ協会」の総裁を務める彬子さまは、11月行われた国交樹立100年を祝うレセプションで「(秋篠宮さまからは)『中近東地域は今まで関心はあったけれど、なかなかご縁がなかったので、今回訪問できることを楽しみにしている』とのおことばを賜りました」と、トルコへの訪問を控えた秋篠宮さまとのやりとりを明かされた。

2009年には天皇陛下も、小学生の愛子さまに見送られ、お一人でトルコを訪問されている。

皇室が長きにわたってつないできた、トルコとの絆。ご夫妻は日本時間3日夜、トルコに到着される。
(「イット!」12月3日放送より)

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