福岡県の認定こども園で、園児13人分の上履きが大量に盗まれる窃盗事件が発生した。
当初、園児を狙った変質者の犯行かと思われたが、監視カメラで撮影したところ、犯人はまさかの「イタチ」だった。
専門家によれば、巣材として上履きを持ち去った可能性があるという。

園児の上履きだけが大量に盗まれた…

福岡・古賀市の五所こども園で6日と7日の2日間にわたり、“連続窃盗事件”が発生した。
しかも盗まれたのは、「園児の上履き」ばかりだった。

窃盗事件を受け、園長は「変質者とか不審者という言葉がいいかわからないが、子どもの分だけがなかったので余計に心配だった」と、変質者かと肝を冷やしていたという。

空っぽになっていた靴箱
空っぽになっていた靴箱
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なくなった園児の上履きの数は、2日間であわせて13人分にも及んでおり、特定のものを狙っているのは確かだった。

犯人の目的は何だったのか。
園から通報を受けた警察が窃盗事件として捜査を開始。
防犯カメラを設置したところ、そこには意外な犯人の姿が映り込んでいた。

上履き泥棒の正体…まさかの“イタチ”

靴箱に近づいてきたのは、なんとイタチだった。

迷いなく上履きをくわえて持ち去るイタチ
迷いなく上履きをくわえて持ち去るイタチ

青色の靴には手を出さず、園児の上履きをくわえると、その場から逃走した。

犯人が明らかになり、園長は「びっくりしたというか、ほっとしたというか…」と人間ではなかったことに胸をなで下ろしている様子だった。

なぜ、イタチは上履きを盗んでいったのか、専門家によれば「巣材として持ち込んでいる可能性がある。割と寒がりで暖かい環境を巣に作る習性がある」のだという。

イタチにとってはちょうどよかった園児の上履き
イタチにとってはちょうどよかった園児の上履き

また、園児の上履きばかりが盗まれたのは、軽くて運びやすかったからではないかという。
(「イット!」 11月19日放送より)

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