女性にわいせつな行為をした疑いで書類送検された、沖縄・南城市の古謝景春市長。
8日の会見では市民へ謝罪しつつ、あらためて疑惑を否定した一方で、質疑応答では特定の記者からの質問ををかたくなに拒否する場面も見られ、会見は5分ほどで打ち切られた。

「今後説明の予定は?」の問いに何も発さず

沖縄・南城市の古謝景春市長は8日、会見を開き、「無実が証明できるよう、引き続き取り組んでまいります」と疑惑を否定した。

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しかし会見は5分ほどで打ち切られ、記者が追いかける事態となった。

記者の「市長、今後説明またされる予定はありますか?」の問いに、古謝市長は何も発することはなかった。

騒ぎの発端は、2022年12月の夜の出来事。
公用車の後部座席に乗っていた古謝市長は、運転していた女性運転手の胸などを触るなどした疑いが持たれている。

警察は女性からの被害届を受け、古謝市長や関係者に事情を聴くなどの捜査を進めた。

女性は2024年2月にもセクハラなどがあったとして、市長と市に対し、損害賠償を求める訴えを起こしている。

「引き続き無実を証明する」

市議会で疑惑を追及された市長は、繰り返し否定。

また、損害賠償を求められた裁判では「記憶にない」と主張してきた。

しかし、女性の被害届から2年近くがたとうとする中、警察は5日、起訴を求める厳重処分の意見をつけ、書類送検したのだ。

8日の会見で、古謝市長は市民に謝罪しつつ、あらためて疑惑を否定した。

わいせつ疑惑がある沖縄・南城市 古謝景春市長:
これまで議会や報道機関にも述べているように、引き続き無実を証明するために、必要な対応を行ってまいります。

「あの人には答えません」

その後の質疑応答では、特定の記者からの質問をかたくなに拒否するやりとりが見られた。

古謝市長:
ほかにないですか。あの人には答えません。

記者:
答えられないということですか?

古謝市長:
はい、はい、はい。

記者:
その点について明確にしてください。

古謝市長:
はい、はい、はい。どうぞ、ほかにほかに。

「公務がある」会見打ち切り

そして、今後起訴された場合の対応については、「しっかり無実を証明するためにやる。証人がいっぱいいますから、それを提示します」と話した。

また、「判決で有罪と出たら?」との問いに対して、「それはもう私は絶対にありえない。自信を持っています」と主張した。

こうして身の潔白を強調したのち、「公務がある」として会見は打ち切られた。

納得がいかない報道陣は古謝市長を追いかけ、質問を続ける。

「裁判での主張は『このまま覚えていない』でやられます?」、「しっかりと自分の意見を述べる予定は?」などの問いにも特に答えず、「はい、やめてもらって」と言い残し、車に乗り込んだ。

今回の書類送検を受け、南城市議会の一部の市議らは、市長の即時辞職を求めている。
(「イット!」11月8日放送より)