22日、宮崎県内の各地で発生した記録的豪雨。

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この雨をもたらした原因の一つでもある、「寒冷前線の通過」による気圧の急激な低下が、体調に様々な影響を及ぼす恐れが出ています。

実際に街で話を聞くと、頭痛や手術跡の痛みなど、気圧差による体調不良…「気象病」を訴える人が後を絶ちません。

60代女性:
気圧の変化で、頭痛がちょっとしたりとか…。

60代女性:
ちょっと気圧が下がったりすると、傷が痛んだりとか、手術したところが、痛みが出たりして…。

40代女性:
そういうときの痛みってなんか表現ができないかも、もわもわ痛いっていうか…ズキズキとも違うし…いや~な痛み。

気象病外来を行っている、せたがや内科・神経内科クリニック
気象病外来を行っている、せたがや内科・神経内科クリニック

8年前から、天候の変化が原因で体調不良になった人向けの「気象病外来」を設置している、東京・世田谷区にある「せたがや内科・神経内科クリニック」にも、受診に訪れている人の姿がありました。

気象病外来を受診した20代女性:
「気象病」がひどくて。
天気が悪い日に起きられないとか、やっぱり、ちょっと恥ずかしい話なんですけど、朝、本当に起きられなくて、仕事にも影響が出ているというのがあって、どうにかしなきゃと思って、すがる思いでというか…それで来ました。

――どんな症状で受診する人が多いですか?
せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司院長:

一番多いのが「頭痛」で、二番目がだるい「倦怠感」って。倦怠感の方が多くて。
気象病のポイントとしては、特にきょう(22日)とかあす(23日)、天気(雨が)降るじゃないですか。あす、気圧もかなり下がるので、雨が降る前にどっちかっていうと不調が出る。

体調不良に大きく関係しているという「気圧差」。なぜ、気圧差が体調不良に繋がるのでしょうか?

せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司院長:
飛行機の上がり下がりで、耳に来ること多いじゃないですか。耳が気圧を感知しやすいっていう。気圧だったら耳を経由して、脳に伝わる。それが反射みたいな感じで起きる。
1回感じちゃうと、都度(脳が)不調を感じるって話になってくるんですよね。

――気圧差を感じる天候の中で、体調不良を招かないようにするためにはどうすればいいのでしょうか?
せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司院長:

実際メカニズムは耳なので、耳が関係するので、(対策として)よくやっているのは耳を引っ張ってはなす。

久手院長によると、「気象病」には耳のマッサージが有効で、耳を温めるだけでも症状緩和に効果があるといいます。

気圧が上がるときも注意!

天達武史気象防災キャスター:
ウェザーニュースが出している、気圧の変化の大きさと体調への負担が大きいことを表した図なんですが、23日は特に北日本と東日本は警戒レベルということですので、気圧が急激に下がるのが弱い方は、早めにお薬を飲んだり対策をとっていただきたくて。

天達武史気象防災キャスター:
低気圧が通過する西日本は、逆に急激に上がってきますので、(体調不良は)下がるときに起きる人が多いみたいなんですが、上がるときに高気圧で起きるという方もいますので、急に晴れると頭が痛いという方は、耳をマッサージするとか。

MC谷原章介:
男性は強い人が多いですが、女性は影響を受ける方が多いじゃないですか、小室さんは?

小室瑛莉子アナウンサー:
私もきのう、まさに覚えのない頭痛があって、頭痛薬を飲んだんですけど、スーパーに行こうと思っていたんですがだるくて行けず、やりたいことができないのが悔しかったです。

金子恵美氏:
私も朝起きたときは、まず毎日気分が優れない。日中も頭痛・めまい、ひどい肩こりとか、薬で緩和したり、耳を動かしたりとかしています。

MC谷原章介:
対策でなんとかできる方はいいですが、本当に症状が重い方もいらっしゃいますから、気圧の予報・変化には注意していただきたいですね。
(「めざまし8」10月23日放送より)