長野県の阿部守一知事は8月23日、官民挙げて「泳ぎたくなる諏訪湖」を目指す中、自ら湖を泳ぎ、現状を確認した。水の中は「底の泥が舞い上がってきてる」と話し、気持ちよく泳ぐためには、まだ環境整備が必要だと実感したようだ。
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湖の中へ…「泳げなくはない」
諏訪湖畔を自転車に乗ってさっそうと現れた阿部知事。Tシャツに水着のパンツとやけにラフな格好だ。
そして、「ここしばらく全然泳いでないです、泳げないかもしれない」と話した。
一緒にいたのは地元選出の共田武史県議。日ごろから諏訪湖で泳いでいて、阿部知事を誘っていた。
「毎回毎回、誘っていた。4年越しの思い」

不安そうな阿部知事だったが、湖の中へ。
水温は28度ほど。慣れてきたら、少しずつ泳ぎ始めた。
「河口近くは冷たい所と、温かいところが混ざってる。でも泳げなくはないですよね」

それにしてもなぜ、知事が諏訪湖を泳いだのだろうか。
目指すは「泳ぎたくなる諏訪湖」
県が2018年にまとめた「諏訪湖創生ビジョン」では、目指す姿として「泳ぎたくなる諏訪湖」を掲げている。

湖の底にたまった汚泥や、水面に繁茂するヒシの除去など、これまで水質改善に取り組んできていて、近年は、諏訪湖での水泳を取り入れたトライアスロン大会も開かれている。
今年実施した国が定める水浴場の水質判定では、遊泳「可」にあたる「B」(上から3番目)だった。

諏訪湖の「今」を体感するため、湖を泳いだ阿部知事。
「底の泥が舞い上がってきてる」
「底の泥が舞い上がってきてる」と話し、気持ちよく泳ぐためには、まだ整備が必要だと感じたようだ。

「若干、湖底が沼地状になっていて、ずぶずぶ入ってしまう所があるので、環境改善していかなければいけないな」
県は、「諏訪湖の遊泳は自由だが、安全を確保して泳いでほしい」としている。

(長野放送)