陸上の強豪、京都の洛南高校3年生の時には30年ぶりに男子3000メートル障害の高校記録を更新。
順天堂大学に進学後、大学2年生となった2021年には、日本記録を18年ぶりに更新する8分17秒46のタイムをマーク。さらにその年の6月の日本選手権では、この記録をさらに更新する8分15秒99で優勝を飾った。

その2カ月後、当時19歳で日の丸を背負って挑んだ初めてのオリンピック。
世界相手に物怖じしない走りを見せ、18年ぶりに樹立した自らの日本記録を予選で6秒07更新。
3日後に行われた決勝でも一時は先頭に立つなど積極的なレースを展開。この種目、日本人史上初めて7位入賞を果たした。
この年、東京五輪から5ヶ月後の第98回箱根駅伝では各校のエースランナーが集う、いわゆる“花の2区”を走り、2007年総合優勝以来の好成績、総合2位に大きく貢献。伝統校復活を印象付けた。
東京五輪から3年、海外で得た経験値
あれから3年、三浦は今の自分をこう分析する。
三浦:
海外レースをこの三年間ですごく経験させてもらったので、そういう経験値だとかっていうのは今までとやはり違う所かなと思います。

東京五輪以降、『世界選手権』や陸上の世界トップ選手が集まる『ダイヤモンドリーグ』に出場。自らの日本記録を再び更新し、世界選手権では6位入賞を果たすなど世界トップレベルの大会で結果を残してきた三浦。
海外での経験を通して、レース展開やレースの勝負所など、多くの収穫を得てきたと言う。
三浦:
結果をある程度目指して来ました。目標をある程度、達成し続けてきたことは自信にもなるので、国際大会の中で自分の存在感を示すことができたとことが大きかったです。
五輪で”表彰台”に立つための新しい”超え方”
2022年から2年連続で年間王者を決めるダイヤモンドリーグファイナルに進出し、世界のトップ選手と戦い続けてきた三浦。それでもまだ、大きな壁を打ち破れていない。それは、上位3人にしか立つことのできない表彰台である。

三浦:
タイムは拮抗していて、タイムだけで見ればわかりずらいですが、ラストにこだわってみんなが走るのは順位。その削り合いに勝てるかどうかがカギになるので、ラスト1周の切り替えで勝つためにはハードルの超え方を変えて行きます。

こう語る三浦は、通常だと足を障害にかけて跳んでいる形から、最後の1周は足をかけずに跳ぶ形に。よりスピードを重視し、ロスのない走りの感覚を体に覚えさせることで、得意のラストスパートにつなげている。
三浦:
現状で言うとトップ2は固くて、世界の目で見てもひとつ抜けているので、銅メダル争いが熾烈な戦いになっているので、そこをなんとか食い下がって取りに行きたいです。
男子3000m障害で日本人初のメダル獲得に向け、2度目となる五輪の舞台。日本時間8月6日に予選を迎える。
『すぽると!』
7月27日(土)24時35分
7月28日(日)23時15分
フジテレビ系列で放送中