意外なものがバッグに変身です。NEXCO東日本が高速道路の工事を知らせる横断幕を再利用し、トートバッグを製作。イベントなどで配布したところ好評で、今後販売も計画しています。

次々に縫い上げられるバッグ。使いやすそうなトートバッグが出来上がりました。

ただ少し模様が変わっています。日付や「NEXCO」の文字。

実は高速道路の工事などを告知する「横断幕」が素材となっています。

NEXCO東日本長野工事事務所・小暮英雄所長:
「横断幕は役目を終えると廃棄する。その材質を考えると何か役に立てないかなと」

企画したのは長野道や上信越道のリニューアル工事のため2021年に開設されNEXCO東日本長野工事事務所。

「横断幕」は期間が終われば、廃棄されてきましたが、工事が進むにつれ量が増え、「再利用」を考えるようになりました。

NEXCO東日本長野工事事務所・小暮英雄所長:
「(素材が)非常に丈夫だなと。バッグにすることで雑に扱える、水分含んだものも運べる。いいかなと」

使われているのはテントなどにも使われる「ターポリン」という防水性・耐久性に優れた素材です。

2年ほど前に事務所で試作し、イベントなどで配布したところ好評だったため…

製作スタッフ:
「ここ?」
「もうちょっと向こう」
「メガネしないと」

去年4月からは長野シルバー人材センターに製作を委託。裁縫が得意な60代から80代の女性5人が週1回、作っています。

製作スタッフ:
「木更津…。(柄が)どういうの出るかわからない。同じ幕来ても、同じように切らないから」

布に比べ分厚く硬いため、針と糸も太くするなど工夫しました。

ドライヤーで温めて、生地を柔らかく…。

切り出す場所によって文字や柄が違うのが特徴です。

製作スタッフ:
「軽くてとってもいいです。グリーンが出たり、カラフルで。(インパクトは?)ありますね」

「横断幕バッグ」製作・酒井道子さん:
「同じ形であっても、柄とか取っ手、同じものは二つとないので、どれをとっても『一品もの』。それはそれで楽しいんじゃないか」

「高速道路の横断幕バッグ」。長野工事事務所は今後、一般への販売も計画しています。

長野放送
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