長引く新型コロナウイルスの影響で先の見えない日々が続いている音楽ホール。この夏、大きな一歩として挑む新たなコンサートの形に迫った。

左手のピアニスト・瀬川泰代さん:
今まで当たり前だった日常がそうではなくなって、今回、新しい状況、感謝の思いでいっぱいです

ピアニストが取り戻した表現の場。
静まり返ったホールには、久しぶりの音色が響き渡った。

コロナでキャンセル相次ぐホールの苦悩

広島市中区にある「WAKOゲバントホール」

30年の歴史をもつ音楽ホールでは、これまで多くのアーティストが輝きを放ってきたが、3月以降、コンサートのキャンセルが相次ぎ、頭を悩ませる時間が続いていた。
しかし、約5か月たった今、新たな形でこの難局を乗り越えようとしている。

WAKOゲバントホール・木本経宏支配人:
(アーティストとか演者に対して)厳しい状況が続く中で、オンラインコンサートをして、そこから収益を得る、ビジネスプラン。それが今回の最大の目的なので、(アーティストにも)十分に活用してもらえないかなと

同じ苦境に立ち向かうアーティストとともに新たな一歩を踏み出そうと、初めて企画したオンラインコンサート。

「ZAIKO」と呼ばれるサイトを通じて行われ、コンサート2日後まで何回でも視聴することができるようにする。

アーティストにも希望が

そしてその第1弾に出演するのが、広島出身で「左手のピアニスト」として世界で活躍する瀬川泰代さん。

予定していた7つのコンサートが全て中止となり心に大きな穴が開いていたが、これまで経験したことのない”未知のコンサート”でいかにベストを届けるか、自分を奮い立たせている。

左手のピアニスト・瀬川泰代さん:
お客さまが持っているスマートフォンや(視聴する)機械の種類によって、音は変わってくると思う。できるだけ自分に近い音に近づけてもらって、(生の音を)届けることができたならいいなと思っている

ホールに響く生の音をいかに機械を通して届けるか。
出演者とスタッフが1つとなり、4台あるカメラの画角もこだわった。

WAKOゲバントホール・木本経宏支配人:
地方の小さいホールですけど、インターネットという手段を活用したらまだまだいけるんじゃないかなと、希望が今見えてきているかなというところです

ホールでは2021年2月頃までに10公演を開催しようと計画している。

(テレビ新広島)