19日に放送が終わった月9ドラマ「君が心をくれたから」。最終回前日の18日に長崎で放送された特別番組に永野芽郁さんと山田裕貴さんが出演して長崎での思い出を語り、舞台となったロケ地の盛り上がりに感激の様子だった。

長崎での「君ここ現象」

番組ではロケ地となったことで長崎で起こっている「君ここ現象」を紹介した。

(第3話 孔子廟での恋ランタン)
(第3話 孔子廟での恋ランタン)
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第3話で登場した願いが叶うと言われる「恋ランタン」が実際のランタンフェスティバルで販売期間終了前に売り切れたり、東山手甲十三番館が過去最高の入館者を記録したりと、君ここ現象で様々な思い出の地で「記録づくめ」。各種SNSで思い思いの形でロケ地を紹介すると、2人は「うれしい」「安心した」と笑顔で語った。

長崎ロケ後の最終回直前スペシャルの収録に臨んだ2人
長崎ロケ後の最終回直前スペシャルの収録に臨んだ2人

永野芽郁さん(逢原雨役):こうしてドラマを見た皆さんの声を聞くことができてうれしいです。

山田裕貴さん(朝野太陽役):作品は雨ちゃんの過酷な奇跡を背負っていて苦しい悲しい展開でしたが、聖地を廻ってもらえたり、同じ場所に立って感じてもらうだけで楽しんでもらえていると伝わるし、スタッフも絶対うれしいはず。ドラマを届けたいのはスタッフも同じ気持ち。SNSで発信してもらえるのはうれしいです。

そこにある空気を映し出す景色も役作りの一部に

雨ちゃんのおばあちゃんの住まいで最後は2人の生活の拠点となったのは、文化財でもある東山手甲十三番館だ。今では聖地巡礼者が後を絶たない人気スポットになっている。

(第11話 東山手甲十三番館でのシーン)
(第11話 東山手甲十三番館でのシーン)

山田裕貴さん(朝野太陽役):ここにくれば雨ちゃんがいるというのは太陽なりに思っていることだったので、実際に再びロケに行って建物を見直してみて本当にきれいだなと感じました。ドラマは俳優の芝居も大事だけど、そこにある風景、そこにある空気を映し出す景色も役の心の一部分になるから大事。すべてが総合演出、すべて揃って「君ここ」です。

1階はカフェスペースになっていて、ドラマでは部屋の様子はセットだった。建物の管理運営者からあるエピソードが紹介された。聖地巡礼で、ある親子がやってきて部屋の中を歩き回った子どもから「ばあちゃんのベッドはどこにあるのか?」と尋ねられたというのだ。

これに対して山田さんは「ここは文化財なので中はセットだけど、来てくださったお子さんもばあちゃんが心配だった時期だったのかな。心配でベッドを探してくれたんでしょうね。」と優しさと笑いを誘った。

(東山手甲十三番にある来館者が綴ったノート)
(東山手甲十三番にある来館者が綴ったノート)

来館者が想いを綴るノートの実物を見て2人はとにかく感激。喜びのあまり収録を忘れてしばしコメントを見入っていた。

とにかく寒かった絶景ロケ

数あるロケ地の中で思い出のシーンを尋ねられると、永野さんは第3話で登場した「九十九島観光公園」をあげた。そこで飛び出したエピソードは…。

(第3話 九十九島観光公園でのシーン)
(第3話 九十九島観光公園でのシーン)

永野芽郁さん(逢原雨役):あの日本当に寒くて。雪が降ったんです(ロケは2023年12月)。

山田裕貴さん(朝野太陽役):分かりやすくするためにあえて言いますけど、僕、別の作品で12月に真っ裸になるシーンがあったんです。その時より寒かった。僕は基本的に寒くならない人、だから僕が寒さの指針なんです。芽郁ちゃんは普段から寒い暑い言っていますから(笑)

永野芽郁さん(逢原雨役):マイナス18度くらいに感じました(笑)

(実は雪が降るほど極寒だった)
(実は雪が降るほど極寒だった)

あまりの寒さに山田さんは暖房器具に近づきすぎて前髪とまつげが燃えてしまったという。雨ちゃんがお母さんと電話で話す感動的なシーン。演者たちは体を張って撮影に臨んでいたのだった。

ドラマで登場したロケ地をまとめたロケ地マップは大好評。2万部増刷したほどの人気となっている。2人は収録でドラマ放送中にロケ地マップが完成したことを知り「台本に挟みたい」と感激していた。

雨ちゃんはマッチが苦手

第9話でたくさんのキャンドルに2人で火を灯す感動的なシーンが登場した。実は永野さんはマッチで火をつけるのが怖くて苦手と話した。

(第9話 キャンドルに火を灯すシーン)
(第9話 キャンドルに火を灯すシーン)

力を入れすぎてマッチが折れてしまうとか。何度も火をつける練習をして、ドラマでは無事に成功し、涙の結婚式につながった。

長崎の景色が作品の力に

ドラマ撮影で滞在した長崎について、2人は「景色のすばらしさ」を強調した。

(第2話 結の浜マリンパークでのシーン)
(第2話 結の浜マリンパークでのシーン)

永野芽郁さん(逢原雨役):このドラマの内容に惹かれ参加することを決めました。ドラマの素晴らしさが長崎ロケでさらに引き出してもらえました。

山田裕貴さん(朝野太陽役):長崎の土地をお借りして作品の力になってもらって感謝しています。このドラマで2人が紡ぐ軌跡が人生は1分1秒がどんどん過ぎていってしまうんだと、見つめ直してもらえるドラマになったと思います。

(テレビ長崎)

テレビ長崎
テレビ長崎

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