ヤギとウマが川沿いを散歩…?
イオンモール高知のすぐ南を流れる久万川。
この川沿いで、午前7時半ごろになるとある生き物が目撃されるという。
それは…ヤギとウマ!なぜここに…!

久万川沿いを散歩するのは、世界一小さい馬のミニチュアホースと、ウシのような模様が珍しい2匹のヤギ。
育てているのは、大橋通り商店街で100年以上続く老舗「池澤鮮魚」の社長、小笠原修さん。

池澤鮮魚と言えば、2019年10月、店で看板子ヤギ「徹」を飼っていたことで話題となった。

当時はミルクを飲んでいた徹だが、10カ月で体重が4倍の16kgに!
店で飼うにはずいぶん大きくなったため、高知市薊野にある小笠原さんの牧場へ引っ越した。

川沿いを散歩していたのは、同じ牧場で生まれた後輩たち。
人に慣れさせるため、今は牧場ではなく、高知市の住宅街・小笠原さんの自宅で育てている。
生後5カ月の「チャチャ」と3カ月の弟「ダイヤ」。
2匹ともとっても人懐っこい。

同じく、ウシのような模様をしているミニチュアホース「響」。
淡路島の牧場からやってきた11歳の新入りで、チャチャたちとも大の仲良し。

午前7時半、ミニチュアホースの響と子ヤギのチャチャとダイヤは散歩に出掛ける。
元気に走り回るチャチャだが、生まれてくるとき生死の境をさまよったという。
世話を手伝う旧友・山本三和さん:
(生まれたのが)2月18日、雪の降った日です。低体温症だったんでしょうね。仮死状態で生まれ、お母さんに見捨てられてた。家に連れて帰ってお湯につけて温めて、30分ぐらいたって息を吹き返した。

2匹にとっては、小笠原さんの旧友・山本さんたちが母親代わり。人の手で育ててきたからこその人懐っこさだった。
鮮魚店の店先で「ふれあい動物園」を開催
小笠原さんは、そんな特徴をいかして、あることを思いついた。
池澤鮮魚・小笠原修社長:
コロナの時代で嫌なニュースばっかり。ヤギとの触れ合いで心のケアをしていただければと。

思い立ったのは、鮮魚店の店先で「ふれあい動物園」を開くこと。チャチャたちはもちろん、ミニチュアホースの響も一緒。
17日、店先の空きスペースに手作りの柵を設置。お試しで無料の「ふれあい動物園」を開催した。

家族連れ:
初めて見たので、やっぱり緊張・怖いのもあると思うが、基本的にテレビとかで見てても動物は好きなんで、ちょっと慣れてきたのかな。うれしそうにはしてますね。
「ふれあい動物園」でお城下に癒やしを
池澤鮮魚・小笠原修社長:
心のケアになって、あす元気にチャレンジできるような思いを持っていただければ幸いかなと思っております。

新型コロナウイルスで不安の広がる、お城下に癒やしを。池澤鮮魚の「ふれあい動物園」は、密にならないようにしながら本格的に開催する予定。
(高知さんさんテレビ)