■林真須美死刑囚 カレーにヒ素混ぜ4人殺害
25年前の「和歌山カレー事件」で死刑が確定した林真須美死刑囚(62)が、3回目となる再審=裁判のやり直しを請求したことが分かった。

林真須美死刑囚(62)は1998年、和歌山市で行われた夏祭りで、カレーにヒ素を混ぜて4人を殺害したなどとして死刑が確定している。 和歌山地方裁判所によると、林死刑囚側が今月5日付で、新たに裁判のやり直しを申し立てたことが分かった。
■航空写真が新証拠に当たると主張

請求書によると、会場にあったコップのヒ素と林死刑囚の自宅にあったものが同一とする鑑定や、林死刑囚の毛髪からヒ素が検出されたとの鑑定が誤りだったと主張。

また当時、不審な動きを見たと証言した近所の人について、実際にはその場所からの目撃が不可能だったと示す航空写真も新たな証拠に当たるとしている。
■裁判のやり直し 既に2回棄却

林死刑囚はこれまでに2度裁判のやり直しを申し立て、1回目は2021年に最高裁判所への特別抗告を自ら取り下げ、2回目については和歌山地裁が去年1月31日付で棄却し、現在、大阪高裁に即時抗告している。