名古屋では8日、平年を3.5度上回る最高気温16.3度を観測し、冬なのにポカポカの天気となった。2023年は「暖冬」と言われているが、暖冬だからこそ雪に注意が必要だ。

8日、名古屋の最高気温は16.3度まで上昇し、温かい一日となった。今後の予想最高気温は、9日が18度、10日が20度で、11月上旬なみの暖かさとなる見込みだ。

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2023年の暖冬は、エルニーニョ現象が主な要因と考えられている。エルニーニョ現象の年は、日本列島を横切る「偏西風」がより北に蛇行する傾向があり、これが暖冬に影響する。寒気が日本列島に入り込みにくくなり、南からの温かい空気が入り込みやすくなるためだ。

 “暖冬だから”と安心していてはいけないのが「雪」だ。暖冬と言われた2016年1月、名古屋では大雪となり、積雪9cmを記録した。名古屋高速は全面通行止めとなったほか、新幹線も遅れが出るなどの影響が出た。

一体なぜなのか。

偏西風の南側には暖かい空気があるため、低気圧が発達しやすくなっている。この低気圧が南側を通過していくと、偏西風の北にある寒気が日本に入り込んでくることになる。

暖冬では、気温が高いため空気中に水分を多く含んでいるが、それが「雪」になるということだ。

8日、岐阜県郡上市のスキー場「ダイナランド」がオープンした。ダイナランドの担当者は「人工雪も合わせて平均70cmあり、多いところで1mの雪がある。初日から2500m滑走できるのは近年では珍しく喜ばしいです」と話していた。

気象庁の1カ月予報によると、12月はしばらく温かい日が続くが、後半からは強い寒気が流れ込んでくる予想となっていて、早めのクリスマス寒波がやってきそうだ。名古屋でも年内に初雪が降るかもしれない。

(東海テレビ)

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