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その作者である、ゆでたまごの嶋田隆司さん(63)が11月26日、自身のSNSにある嘆きの投稿をしました。

(嶋田さんが投稿したSNSより)
(嶋田さんが投稿したSNSより)

【嶋田隆司さんXでのコメントより】
ヘルプマークをつける事になりました。しかし席は誰も譲りません。私はマタニティマークやヘルプマークの方を見るといつも席譲ってました。一度優先席に座っていたおばあさんが 私に席譲ってくれる素振り見せてくれました。流石に駅も近いのでそれは断りました。正義はないのかこの日本

「ヘルプマーク」をつけていても、電車などで席を譲ろうとする人がいないことについて、嘆きの声をあげました。

嶋田さんは、外見では分かりにくい難病や体の内部に障害を抱える方たちが、周囲に援助や配慮などを必要としていることを知らせる「ヘルプマーク」をつけたことを報告しました。

(嶋田さんが11月26日に投稿したヘルプマーク)
(嶋田さんが11月26日に投稿したヘルプマーク)

東京都福祉局は、このマークを付けている人を電車やバスで見かけた場合は、席を譲るよう呼びかけています。

(東京都福祉局が公開しているヘルプマークPR)
(東京都福祉局が公開しているヘルプマークPR)

嶋田さんは10月、変形性膝関節症で右ひざを手術。11月13日に退院し、リハビリ中であることを報告していました。

11月26日に投稿された動画には、手すりを持ちながら階段をゆっくり降りる嶋田さんの姿がありました。

(手すりを持ちながら階段をゆっくり降りる嶋田さん)
(手すりを持ちながら階段をゆっくり降りる嶋田さん)

SNSを通じて、理解を求めた嶋田さん。

気づいてる? ヘルプマーク利用者の声は街でも…

めざまし8は、街で「ヘルプマーク」を利用している人に話を聞きました。

40代女性(ヘルプマーク利用者):
椎間板ヘルニアなんですよね。仕事終わったときとか、足のしびれとかがあるので…。「あっ、つらいな」って思ったときにヘルプマークを出したりしています。

耳の病気を抱えているという女性は…。

50代女性(ヘルプマーク利用者):
耳の病気でめまいがしたり、乗り物酔いをしたり、すぐするんです。だから私はヘルプマークをつけています。優先席に座らせてもらうために。本当に察してください、ごめんねと言うような感じで…。

しかし、電車の中でヘルプマークをつけていても気づかれないこともあるといいます。

40代女性(ヘルプマーク利用者):
スマホを持ってらっしゃって、ずっと見てる方がいらっしゃるので、気づいてないのかなと思います。

嶋田さんをはじめとする多くの利用者が、ヘルプマークへの理解を求めています。

50代女性(ヘルプマーク利用者):
色んな人もいるんだよ、というふうに知ってくれればいいかなって。

めざまし8でコメンテーターを務めるジャーナリストの岩田明子氏は、ヘルプマークについてこう話します。

ジャーナリスト 岩田明子氏:
たまたま取材で数年前にヘルプマークを知って、それ以降はこのマークを見ると「あっ」と思って気がつくようになりました。とは言っても、まだまだやっぱり周知度が低いなと思うんですよね。こういうものこそ自治体任せにしないで、国が音頭を取ってもっと周知させてほしいなと思います。
優先席がある国とない国があるわけですが、ジャカルタでは優先席に人が座っていると、巡回している人が「どいてください」と言って、トントンと膝をたたくんですね。一方でフランスは優先席がなくて、それぞれの人が「席譲りましょうか?」と言って優しいやりとりをしているわけです。だから、このヘルプマークがなくても、具合悪そうだったら「いかが?」って言えるような雰囲気の方が幸せかなと思ったりもするんですよね。
(「めざまし8」11月30日放送)