GMOインターネットグループが、チャットGPTなどの生成AIの利用を簡単にする新しいサービス「教えて. AI by GMO」を開始。ビジネスメールやレシピのアドバイスなど、さまざまな場面で文章作成を支援し、生成AIの活用を促進する。転職活動では生成AIの利用が増え、内定率にも大きな影響を与えている。

適切に指示するAI活用サービス開始

誰でも簡単に、チャットGPTなどの生成AIを活用できる新たなサービスが開始。

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GMOインターネットグループは7日、生成AIの新サービス「教えて. AI by GMO」の提供を開始したと発表した。

生成AIは、利用者が意図通りの結果を出すためには、適切な指示を入力する必要があるが、その指示の入力が専門的であればあるほど難しいため、最大限に活用できていないことが課題になっている。

今回の新サービスでは、ビジネスメールの作成から夕飯レシピのアドバイスなど、さまざまな場面に対応した指示がすでに用意されており、利用者が簡単な情報を入力するだけで、誰でも生成AIによる意図通りの文章作成が可能だという。

GMO教えてAI ・内田朋宏社長:
人々がAIを最大限に使いこなし、それによって新しい価値の創造を可能にする。

GMOは今後も、さらに多くの人々が生成AIを使えるようにする事業を展開していき、AI産業を盛り上げていきたいとしている。

業務での生成AI利用は1割程度

堤 礼実 キャスター:
働く人と生成AIについて、考えていきましょう。

今湊 敬樹 キャスター:
はい、生成AIはビジネスを大きく変える、とされていますが、実際にどのくらいの人が仕事で使っているのか、こちらをご覧ください。GMOリサーチによる調査です。

生成AIを業務で利用している人は10.7%。10人中1人程にとどまっているんです。では、なぜ使わないのかというと「利用方法がわからない」がトップでした。

堤 礼実 キャスター:
生成AIの便利さが注目される一方、実際に仕事で使っている人は思ったより少ないんですね。

今湊 敬樹 キャスター:
ただ、生成AIは意外なところで利用が進んでいます。転職活動です。マイナビの調査によりますと、この1年の間に転職活動をした人の32.6%、実に3人に1人は、転職活動の際、生成AIを利用したというんです。

その利用例ですが、「自己PRの作成」がトップで、以下「自分に合う仕事のマッチング」、「志望動機の作成」となっています。つまり、文章作成と相談相手として生成AIが利用されているんです。

生成AI活用で転職“内定率”アップ

堤 礼実 キャスター:
転職の場合、便利さよりも実際に転職が成功したかという結果が気になりますよね。

今湊 敬樹 キャスター:
それ、大事なところですよね。こんなデータもあります。転職活動で生成AIを利用した・利用していない、で比べた場合です。

利用した人のほうが書類選考の通過率が高く、さらに内定率に至っては2倍以上と、大きく差が開いているんです。

堤 礼実 キャスター:
もしかすると新しいテクノロジーを使いこなせているという点も、内定率の高さにつながっている可能性はありますよね。

今湊 敬樹 キャスター:
確かに、いまデジタルに強い人材は歓迎される傾向もありますよね。

堤 礼実 キャスター:
ただ、生成AIはあくまで仕事を手伝ってくれる便利なツールとしてとらえて、それを使いこなす人の成長が求められているように思います。
(「Live News α」11月7日放送分より)

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