政府は7日、新型コロナウイルス発生時の対応の経験を踏まえ、新型インフルエンザなどの新たな感染症が海外で発生した際の、関係省庁の初動対応を確認する訓練を行った。
訓練では、岸田首相のほか、新藤感染症危機管理担当相など関係閣僚が官邸に集まり、政府対策本部会合を開催した。
岸田首相は「次の感染症危機に向けて平時からの備えを確実なものとすることが重要」と述べ、「感染症危機に迅速かつ最適な対応ができる体制の構築」を指示した。
政府はこれまで、新型インフルエンザなどへの対策として、対策本部会合の訓練を実施してきたが、2020年度以降はコロナ禍のため中止していた。
2023年9月に感染症危機対策の司令塔として、内閣感染症危機管理統括庁を発足してからは初の訓練となった。
9日にはオンラインによる47都道府県との緊急連絡会議の開催を予定している。