劇団員が死亡した宝塚歌劇団が、宙組(そらぐみ)の公演中止を新たに11月5日の千秋楽までとしたほか、11月10日からの雪組公演も11月23日まで中止すると発表した。
宙組公演は全日程、雪組公演も11月23日まで中止に
劇団員の死をめぐって揺れる宝塚歌劇団。20日、そのホームステージとなる宝塚大劇場に新たな発表が掲示された。

張り紙では、10月22日まで中止していた宙組の公演を新たに11月5日の千秋楽まで中止としたほか、11月10日から始まる予定の雪組の公演も11月23日まで中止すると発表されていた。

劇場に来ていた宝塚ファンは「(公演の)チケットが取れてて、ちょっとどうなるのかなって気にはしてたんですけど、やっぱり解決しないことには、なかなか見る側としても心から楽しめないというか」、「やっぱり寂しいですよね。早く再開してほしいなと思います、全体的にね」などと受け止めていた。
宝塚影劇団をめぐっては9月30日、宙組に所属する25歳の女性劇団員が兵庫・宝塚市内のマンションで死亡しているのが見つかった。警察は自殺とみている。

宝塚歌劇団担当者は7日、「大切な仲間の生命が失われたことは極めて重大なことと厳粛に受け止めており、誠に無念でなりません。生徒の心情にも十分配慮しながら、関係者へのヒアリングや調査等を行っていくことといたします」と話していた。
「調査にはまだ相応の時間を要する状況」
歌劇団側は、劇団員が死亡した経緯を調べるため、外部の弁護士による調査チームを立ち上げた。

一部週刊誌が、「死亡した劇団員は先輩劇団員からいじめを受けていた」と報じたが、歌劇団側はこれを否定している。
「清く正しく美しく」をモットーとする宝塚歌劇団で何が起きていたのか。

歌劇団側は20日、ウェブサイト上で現状を「調査にはまだ相応の時間を要する状況です。調査チームからの報告を踏まえて、生徒が安心して宝塚大劇場の舞台に立ち、お客様にご観劇いただける環境が整うまでは、公演の再開は難しい状況と考えております」と説明した。
歌劇団は11月24日以降、雪組の公演を行うかどうかについて、11月17日に案内するとしている。
(「イット!」10月20日放送より)